金利2%時代到来!日銀が引いた後の日本国債、誰が買う?投資初心者に伝えたい個人向け国債の魅力とリスク

投資ニュース解説

日本国債に今、何が起きているのか

最近ニュースで金利が上がった、日銀が国債を買わなくなったという言葉を耳にすることはありませんか。

実は2025年、日本の金融市場では大きな変化がありました。年初には1.1%程度だった日本の長期金利(10年物国債の利回り)が、12月には2.1%という、約27年ぶりの高い水準にまで上昇したのです。

日本国債を誰が買う?~日銀撤退が進む中での安定消化に向けて
日銀の金融政策正常化と財政拡張観測を背景に、2025年は日本国債の利回りが大きく上昇した。同時に、国債を大量に買い支えてきた日銀が買入れ減額を進めたことも影響した。これまでは、国債増発と日銀の保有減少分を主に銀行や...

金利が上がるって、私たちの生活にどう関係あるの?と思うかもしれません。簡単に言うと、これまで日本銀行(日銀)が大量に買い支えてきた日本国債(国がお金を借りるための証明書)を、日銀が少しずつ手放し始めたことが大きな原因です。

今回は、日銀という大きな買い手がいなくなった後、誰が日本国債を買うのか?という疑問を紐解きながら、私たち個人投資家にとっての個人向け国債の賢い活用法を分かりやすく解説していきます。

用語解説:長期金利 10年間の期間でお金を貸し出す際の利子の割合のこと。住宅ローンの固定金利や、企業の借入金利の基準になるため、私たちの生活に直結する非常に重要な数字です。

日銀が爆買いを終了?国債の買い手が交代中

これまで、日本国債の半分以上は日本銀行(日銀)という、日本のお札を発行している中央銀行が持っていました。しかし、2024年から2025年にかけて、日銀はこの国債を買いまくるというこれまでの政策を大きく変更しました。

なぜ日銀は買うのをやめたのでしょうか。

日銀は現在、金融政策の正常化を進めています。これは、無理やり金利を低く抑え込むのをやめて、市場の自然な流れに任せようという動きです。

2023年9月末には53.9%だった日銀の保有割合は、2025年9月末には50.0%まで低下しました。日銀が買わなくなった分を、今は銀行や海外投資家が代わりに買っています。

ただし、銀行や海外投資家に頼りすぎるのはリスクもあります。彼らは利益に敏感なため、もっと条件の良い投資先があればすぐに国債を売ってしまうからです。特に海外投資家は動きが速いため、彼らに依存しすぎると日本の金利が急激に跳ね上がってしまう恐れがあります。

私たちが救世主に?家計の国債保有が期待される理由

そこで今、大きな注目を浴びているのが、私たち家計(個人)です。

現在、日本人が持っている資産の中で、日本国債が占める割合はたったの1%未満。ほとんどのお金が銀行預金として眠っています。実は、この眠っているお金が国債の安定に欠かせない存在になるかもしれないのです。

なぜ個人が買うと安定するのでしょうか。

プロの投資家(銀行や海外勢)と私たちの大きな違いは、じっくり持っていられるかという点です。プロは数ヶ月ごとの決算があるため、価格が少しでも下がると損をしないために売らなければならないことがあります。

一方で、個人であれば、満期まで持っていよう、10年後の教育資金にしようと考えれば、日々の細かな価格変動に一喜一憂して売る必要がありません。このように、個人が国債を長く持ってくれることは、日本の金利を安定させるための重しのような役割を果たします。

個人向け国債の3つのタイプと選び方

さて、私たちが買える国債といえば個人向け国債です。現在、以下の3つのタイプが毎月発行されています。

  1. 固定3年(固定金利) 3年間金利が変わらないタイプです。短期間で確実にお金を増やしたい場合に向いています。
  2. 固定5年(固定金利) 5年間金利が変わらないタイプです。車の買い替えなど、数年先の予定が決まっている資金に最適です。
  3. 変動10年(変動金利) 一番人気のタイプです。6ヶ月ごとに金利が見直されるため、将来さらに金利が上がった場合、受け取れる利子も増えていきます。

個人向け国債の最大のメリットは、元本保証です。国が破綻しない限り、預けたお金が減ることはありません。さらに、発行から1年経てば、いつでも国が額面で買い取ってくれる(中途換金)という仕組みがあるため、銀行預金に近い感覚で利用できるのが魅力です。

用語解説:元本保証 投資した金額(100万円なら100万円)が、価格の変動によって減ることがないという約束のこと。株式や投資信託にはこの保証はありません。

今後の展望:30年国債やNISA採用でさらに身近に?

今後、日本国債をより買いやすくするために、いくつかの改善策が議論されています。

まず検討されているのが、変動30年国債のような、より長期間で高金利が期待できる商品のラインアップ拡充です。現在の30年利回りは3%を超えており、もし個人向けに魅力的な条件で販売されれば、老後資金の強力な味方になる可能性があります。

また、現在は国債の利子に対しては約20%の税金がかかりますが、これがNISA(少額投資非課税制度)の対象になれば、より多くの人が国債に目を向けるきっかけになるでしょう。

今、日本は物価が上がるインフレの時代です。銀行の普通預金に預けておくだけでは、お金の価値が目減りしてしまいます。個人向け国債は、少なくとも銀行預金よりは高い金利が設定されています。リスクは取りたくないけれど、インフレに少しでも対抗したいという方にとって、非常に現実的な選択肢なのです。

まとめ:これからの日本国債との付き合い方

2026年現在、金利がある世界が当たり前になりつつあります。日銀が国債市場から手を引いていく中で、私たち個人が国債を保有することは、自分自身の資産を守るだけでなく、日本の金融システムを支えることにも繋がります。

この記事のポイント

  • 2025年末の長期金利は2.1%に達し、投資環境が激変した。
  • 日銀の代わりに、個人による安定した買い支えが期待されている。
  • 個人向け国債は、元本保証・1年後解約OKという、初心者にとって非常に安全な資産。
  • インフレ局面では、金利上昇についていける変動10年が特に注目される。

投資って怖いと感じている初心者の方も、まずは日本国債という、一番身近で安全なステップから始めてみてはいかがでしょうか。

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