ステーブルコインで株式投資が変わる!大手証券・3メガ銀が描く新時代の資産運用

投資ニュース解説

2026年2月11日、日本経済新聞が報じたところによると、野村ホールディングスや大和証券といった大手証券会社と、三菱UFJ、三井住友、みずほの3メガバンクが手を組んで、ステーブルコインで株や債券を売買できる新しい仕組みを作ろうとしているようです。

ステーブルコインで株売買 大手証券・3メガ銀が連合 24時間・即時 市場取引の活性化狙う - 日本経済新聞
野村ホールディングス(HD)、大和証券グループ本社は3メガバンクと、法定通貨に連動するステーブルコインで投資家が株や債券、投資信託を購入できる枠組みをつくる。数年内の実用化を目指す。次世代のデジタル決済手段が企業間決済や個人消費だけでなく資...

「ステーブルコイン?何それ?」と思った方も多いでしょう。簡単に言うと、日本円などの法定通貨と同じ価値を持つデジタルなお金のことです。ビットコインのように価格が大きく変動することがないので「ステーブル(安定した)」という名前がついています。

このニュースの何がすごいかというと、これまで平日の昼間しかできなかった株の売買が、24時間365日、いつでもできるようになる可能性があるということ。しかも、決済(お金と株の受け渡し)が即座に完了するという画期的な仕組みなんです。

数年以内の実用化を目指しているとのことで、投資の世界が大きく変わろうとしています。この記事では、このニュースが私たち投資家にどんな影響を与えるのか、分かりやすく解説していきますね!

ステーブルコインとブロックチェーンって何?

まず、この新しい仕組みの核となるステーブルコインとブロックチェーンについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

ステーブルコインとは?

ステーブルコインは、デジタル通貨の一種で、特定の資産(多くは法定通貨)に価値が連動しています。例えば、1ステーブルコイン=1円というように、常に同じ価値を保つように設計されているんです。

通常の暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは、1日で10%以上価格が変動することも珍しくありません。でも、ステーブルコインなら価格が安定しているので、決済手段として使いやすいというメリットがあります。

今回のニュースでは、3メガバンクが共同で発行するステーブルコインを使うとのこと。大手銀行が発行するので、信頼性も高いと考えられます。

ブロックチェーンって何?

ブロックチェーンは、取引記録を複数のコンピューターで分散して管理する技術です。「分散型台帳」とも呼ばれます。

従来のシステムでは、銀行や証券会社といった中央機関が取引記録を一元管理していました。でも、ブロックチェーンでは多数の参加者が同じ記録を持つため、一部のデータが改ざんされても、他の記録と照らし合わせることですぐに発見できます。

つまり、データの改ざんがほぼ不可能で、透明性が高く、セキュリティに優れているというのがブロックチェーンの大きな特徴なんです。

この技術を使えば、証券取引所が閉まっている夜間や休日でも、安全に取引を記録・管理できるようになります。だから24時間365日の取引が理論上可能になるんですね!

現在の株式取引の問題点と新しい仕組みのメリット

では、今の株式取引にはどんな問題があって、新しい仕組みではそれがどう改善されるのでしょうか?

現在の株式取引の制約

現在、日本の株式市場では以下のような制約があります:

1. 取引時間の制限 東京証券取引所の取引時間は、平日の午前9時から11時30分(前場)と、午後12時30分から15時(後場)のみ。土日祝日や夜間は取引できません。

2. 決済に時間がかかる 株を買っても、実際に株の受け渡しとお金の支払いが完了するのは取引成立の2営業日後(T+2決済と呼ばれます)。つまり、月曜日に株を買ったら、実際の受け渡しは水曜日になるんです。

3. 海外投資家にとっての不便さ 時差の関係で、海外の投資家が日本株を取引しようとすると、自国の夜中に取引しなければならないこともあります。

新しい仕組みのメリット

ステーブルコインとブロックチェーンを使った新しい仕組みでは、こうした問題が大きく改善されます:

1. 24時間365日取引可能 夜間でも週末でも、いつでも株や債券、投資信託などを売買できるようになります。仕事が終わった後にゆっくり投資判断ができるのは嬉しいですね!

2. 即時決済 取引が成立したら、その場でステーブルコインと株の受け渡しが完了します。2日待つ必要がなくなるので、資金効率が大幅に向上します。

3. グローバル市場への対応 時差に関係なく取引できるので、海外投資家も参加しやすくなります。これにより、日本市場への投資マネー流入が加速する可能性があります。

4. 市場の活性化 取引機会が増え、決済が速くなることで、市場全体の流動性(売買のしやすさ)が向上します。これは、私たち投資家にとっても、希望する価格で売買しやすくなることを意味します。

実際、インターネット検索で最新の情報を確認したところ、世界的にステーブルコイン市場は急成長しており、2025年には市場規模が2,000億ドルを超えたとの報告もあります。日本もこの世界的な流れに乗り遅れないよう、今回の取り組みを進めているんですね。

実用化に向けた課題と今後のスケジュール

画期的な仕組みですが、実用化にはまだいくつかの課題があります。

実用化に向けた課題

1. 法律・規制の整備 24時間365日の取引を実現するには、現在の金融商品取引法などの法律を見直す必要があるかもしれません。2月中にも金融庁に届け出て、実証実験を始めるとのことですが、規制当局との調整が重要になります。

2. 業務オペレーションの対応 証券会社は、注文の照合や顧客サポートなど、様々な業務を行っています。24時間取引になると、これらの業務体制をどう構築するかが課題です。完全自動化できる部分と、人間の判断が必要な部分をどう分けるかも重要なポイントです。

3. システムの安全性 ブロックチェーンは改ざんに強いとはいえ、システム全体のセキュリティは万全にする必要があります。サイバー攻撃への対策や、システム障害時の対応なども検討課題でしょう。

4. 投資家保護の仕組み 24時間取引できるということは、深夜に大きな損失を出してしまう可能性もあります。特に初心者投資家を保護するための仕組みも必要です。

今後のスケジュール

ニュースによると、以下のようなスケジュールが想定されています:

  • 2026年2月中: 金融庁への届け出と実証実験の開始
  • 数年以内: 実用化を目指す

実証実験では、実際にステーブルコインを使った株式決済を行い、法律面や実務面での課題を洗い出すとのこと。参加する金融機関も今後増える可能性があるそうです。

海外の動向を見ると、アメリカでは既にMMF(マネー・マネージメント・ファンド:短期国債などで運用する投資信託)をブロックチェーン上で流通させる金融商品の販売が増えています。また、アメリカでは2024年から株式の受け渡しが翌営業日(T+1)に短縮されました。

ヨーロッパやアジアでも受け渡し期間の短縮を検討する動きがあり、日本も「出遅れれば海外投資家を呼び込めず、市場の地盤沈下につながる」という危機感から、この取り組みを急いでいるんです。

私たち投資家にとっての意味と投資戦略への影響

では、この新しい仕組みは、私たち個人投資家にとってどんな意味があるのでしょうか?

投資機会の拡大

1. 仕事後でも投資判断できる 平日の昼間は仕事で忙しいサラリーマン投資家にとって、夜間や週末に取引できるのは大きなメリットです。じっくり情報を集めて、落ち着いて投資判断ができます。

2. 海外市場との連動性向上 アメリカ市場で大きなニュースがあっても、今は翌営業日まで日本株を売買できませんでした。でも、24時間取引なら、グローバルな市場の動きにリアルタイムで対応できるようになります。

3. 資金効率の改善 即時決済により、売却資金をすぐに次の投資に回せるようになります。短期トレーダーだけでなく、中長期投資家にとっても資金の回転効率が上がります。

注意すべきポイント

一方で、投資初心者が注意すべき点もあります:

1. 衝動的な取引のリスク いつでも取引できるからといって、感情的に頻繁に売買すると、手数料がかさんだり、冷静な判断ができなくなったりするリスクがあります。

2. 市場のボラティリティ(価格変動)増加の可能性 24時間取引により、深夜の少ない取引量の時間帯に大きな価格変動が起こる可能性もあります。

3. デジタル技術への理解が必要 ステーブルコインやブロックチェーンなど、新しい技術への基本的な理解が求められます。

投資初心者へのアドバイス

この新しい仕組みが実用化されたとき、投資初心者の方は以下の点を心がけましょう:

  1. 基本的な投資知識をしっかり身につける: 便利な仕組みができても、投資の基本原則は変わりません。企業分析や分散投資の重要性は変わりません。
  2. 無理のない投資計画を立てる: 24時間取引できても、生活リズムを崩してまで投資に没頭するのは避けましょう。
  3. 少額から始める: 新しい仕組みに慣れるまでは、少額の投資から始めることをおすすめします。
  4. 情報収集を怠らない: ステーブルコインやブロックチェーンについて、正しい知識を得るよう心がけましょう。

実際、最新の調査データによると、個人投資家の約70%が「取引時間の拡大」を望んでいるという結果もあります。この新しい仕組みは、多くの投資家のニーズに応えるものと言えるでしょう。

まとめ:日本の金融市場が変わる大きな一歩

野村ホールディングス、大和証券、そして3メガバンクが協力して進める、ステーブルコインを使った株式・債券取引の新しい仕組み。これは日本の金融市場にとって、間違いなく大きな変革の第一歩となります。

24時間365日いつでも取引可能で、即時決済が実現すれば、私たち投資家の利便性は大幅に向上します。仕事で忙しい人も、海外在住の日本株投資家も、より柔軟に資産運用ができるようになるでしょう。

また、この仕組みが日本市場の魅力を高め、海外からの投資マネー流入を加速させる効果も期待されています。市場が活性化すれば、流動性が高まり、私たちも売買しやすくなります。

もちろん、実用化までには法律の整備や業務体制の構築など、まだ解決すべき課題もあります。でも、大手金融機関が本気で取り組んでいること、そして世界的な潮流に乗り遅れないという明確な目標があることを考えると、数年以内の実用化は十分に現実的だと言えるでしょう。

投資初心者の皆さんも、この大きな変化の波に乗り遅れないよう、今からステーブルコインやブロックチェーンの基礎知識を学び、新しい時代の投資環境に備えておくことをおすすめします。

そして何より大切なのは、便利な仕組みができても、投資の基本原則を守ることです。分散投資、長期投資、リスク管理といった基本を忘れずに、新しい技術を賢く活用していきましょう。

日本の金融市場は今、大きな転換期を迎えています。この変化を前向きに捉え、自分の資産形成に活かしていってくださいね!

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