【初心者向け】クレジットカードはもう古い?米国で始まる「ステーブルコイン決済」の衝撃を徹底解説!

投資ニュース解説

突然ですが、みなさんはネットショッピングでポチっと買い物をするとき、裏側で何が起きているか考えたことはありますか?実は、ぼくたちがクレジットカードで支払うたびに、お店側はカード会社に「決済手数料」というものを支払っています。これ、だいたい売上の2〜3%くらいになることもあって、お店にとっては結構な負担なんです。

「へぇ、そうなんだ」くらいに思っていた、この「当たり前」が、もしかしたら大きく変わるかもしれない。そんなビッグニュースが、2025年7月にアメリカから飛び込んできました!

ステーブルコイン、EC決済が米で始動 カード独占に風穴 - 日本経済新聞
【ニューヨーク=佐藤璃子、斉藤雄太】ドルに連動する暗号資産(仮想通貨)、ステーブルコインの決済への活用が米国で動き出す。仮想通貨企業が電子商取引(EC)サイトの支払いに使える仕組みをつくり、クレジットカードの手数料の高さに不満を持つ加盟店の...

簡単に言うと、「ステーブルコイン」っていうデジタル通貨を使って、ネットショッピングの支払いができる新しい仕組みが、アメリカで本格的にスタートした、ということです。

「え、仮想通貨で買い物?ビットコインみたいなやつ?なんか難しそうだし、危なくない?」

そう思いますよね!でも、今回ニュースになっている「ステーブルコイン」は、ビットコインとはちょっと違う、面白い特徴を持ったデジタル通貨なんです。そして、この新しい決済方法が普及すると、あのお店側の「手数料問題」を解決できるかもしれないと、ものすごく注目されています。

そもそも「ステーブルコイン」って何?ビットコインと何が違うの? なんでそんなに注目されてるの?どんなメリットがあるの? 私たちの未来の買い物やお金のあり方に、どう影響してくるの?

といった疑問を、投資初心者の方にも分かりやすく、どこよりも親しみやすく解説していきます!この変化の波をしっかり理解して、未来のお金の常識を先取りしちゃいましょう!

そもそも「ステーブルコイン」って何?ビットコインとどう違うの?

アメリカで「ステーブルコイン決済」っていう新しい波が来ている!というお話をしました。でも、「そもそもステーブルコインって何?」って、頭に「?」が浮かんでいる人も多いはず。大丈夫です、ここですっきり解決しちゃいましょう!

仮想通貨の基本の「き」:ビットコインを思い出してみよう

まず、仮想通貨(最近では暗号資産と呼ばれます)と聞いて、多くの人が思い浮かべるのは「ビットコイン」じゃないでしょうか。数年前にものすごい勢いで値上がりして、「億り人」なんて言葉も生まれましたよね。

ビットコインのすごいところは、国や銀行といった管理者がいなくても、世界中の人たちと直接お金のやり取りができる「ブロックチェーン」という技術を使っている点です。これは本当に画期的なこと!

でも、投資初心者にとってちょっと怖いのが、その価格の変動(ボラティリティ)の大きさです。昨日100万円だった価値が、今日になったら80万円に…なんてことが普通に起こります。これじゃあ、今日のランチで「1500円のパスタをビットコインで払います!」って言っても、お店が受け取る頃には価値が1200円になってるかもしれなくて、安心して買い物に使えませんよね。

救世主?価格が安定した「ステーブルコイン」の登場!

そこで登場したのが、今回の主役「ステーブルコイン」です! 名前の通り、「ステーブル(stable)=安定した」コイン。何に対して安定しているかというと、ぼくたちが普段使っている「円」や「ドル」といった法定通貨に対してなんです。

1 USDC(USDコイン) ≒ 1ドル 1 JPYC(JPYコイン) ≒ 1円

こんな風に、特定の法定通貨と価値が連動するように設計されています。だから、ビットコインのように価格が乱高下することがほとんどありません。これなら、お店も安心して決済に使えるし、ぼくたちも価値を気にせず買い物に使えますよね!

なぜ安定しているの?魔法のカラクリ「裏付け資産」

「でも、なんでそんなに価格が安定するの?」と不思議に思いますよね。その秘密は「裏付け資産」にあります。

ステーブルコインを発行している会社(発行者)は、コインを発行した分と同じ価値の「本物の資産」を、銀行などにちゃんと保管しています。これを「裏付け資産」とか「準備金」と呼びます。

例えば、今回ニュースの中心になっている「USDC(USDコイン)」というステーブルコインを発行している米サークル社。彼らが1億USDCを発行したら、その裏付けとして、銀行の預金やアメリカの国債といった信頼性の高い資産を「1億ドル分」きちんと保有しているんです。

【かんたん解説:裏付け資産のイメージ】

あなた: サークル社に100ドルを渡す。 サークル社: あなたに「100USDC」を発行する。そして、もらった100ドルは金庫(銀行口座など)にしっかり保管する。 これで、市場に存在する「100USDC」の後ろには、必ず「100ドル」という本物の価値が担保されていることになります。

だから、いつでも「1USDCを1ドルに換金してください」という要求に応えられるようになっていて、これが信頼と価格の安定につながっているんですね。

ちなみに、2025年7月14日時点でのステーブルコイン全体の時価総額は、なんと約2616億ドル(日本円で約38兆円)!その中でも今回ニュースの主役である「USDC」は、時価総額634億ドルとドル建てコインで2番目に大きい規模を誇り、世界185カ国以上で利用されています。まさに、デジタルドルとして世界中で信頼され始めている証拠と言えそうですね。

なぜ大注目?ステーブルコイン決済の「すごいメリット」とは

ステーブルコインが「価格が安定したデジタルドル」だということは、もうお分かりいただけたかと思います。では、なぜ今、このステーブルコインを使った決済がこれほどまでに注目されているのでしょうか?その「すごいメリット」を、お店側とぼくたち消費者側、両方の視点から見ていきましょう!

お店側のメリット:悲願達成?!「クレジットカード手数料」からの解放

これが今回のニュースの最大のポイントです!

冒頭でも触れましたが、お店(加盟店)は、お客さんがクレジットカードで支払うたびに、カード会社(VISAやMastercardなど)や決済代行会社に売上の2%〜3%、時にはそれ以上の手数料を支払っています。100万円売り上げても、手元に残るのは97万円…なんてことも。これ、利益を圧迫する大きなコストですよね。

ところが、ステーブルコイン決済なら、この手数料を劇的に削減できる可能性があるんです!

「これまで加盟店はカード決済に2~3%の手数料を払っていた。ステーブルコインでの決済により、大幅に削減できるようになる」 (記事より:コインベースのジェシー・ポーラック氏の言葉)

なぜ安くなるかというと、ステーブルコイン決済は、銀行やカード会社など多くの中間業者を介さず、ブロックチェーン技術を使ってユーザーとお店が直接つながるようなイメージだからです。中間マージンがなくなる分、コストをぐっと抑えられるんですね。

お店にとっては、浮いた手数料分だけ利益が増えます。その利益を元手に新しい商品を開発したり、スタッフのお給料を上げたり、もしかしたら商品の価格を少し下げて、ぼくたち消費者に還元してくれる、なんて未来も考えられますよね!

巨大企業が本気で動き出した!コインベースとShopifyのタッグ

この未来を実現するために、ついに巨大企業が動き出しました。

コインベース(Coinbase):アメリカの最大手クラスの仮想通貨取引所。彼らが、ネットショップ運営者向けに「コインベース・ペイメンツ」という新しい決済サービスを発表しました。これは、お店が簡単にステーブルコイン(USDC)での支払いを受け付けられるようにする画期的な仕組みです。 ショッピファイ(Shopify):世界中の何百万ものネットショップが利用している、超巨大なネット通販支援プラットフォーム。このShopifyが、いち早く「コインベース・ペイメンツ」の導入を決めたんです!

これは例えるなら、「新しい電子マネーができました!」というレベルではなく、「楽天市場やAmazonで、新しい決済方法が使えるようになります!」というくらいのインパクト。Shopifyを利用する無数のお店が、選択肢の一つとしてUSDC決済を導入できるようになった。これが「始まった」という事実の重みなんです。

ぼくたち消費者側のメリットは?

今のところ、直接的なメリットは「そういう支払い方法も選べるようになる」という点ですが、将来的にはたくさんの恩恵が期待できます。

  1. スピーディーな決済:コインベースは「24時間365日の即時決済」をうたっています。銀行の営業時間を気にせず、いつでもどこでも瞬時に支払いが完了します。
  2. 海外サイトでの買い物が簡単に:海外のサイトで買い物をするとき、為替レートや手数料を気にするのって面倒ですよね。ドルに連動したUSDCで支払えれば、そうした手間やコストを削減できる可能性があります。
  3. 送金手数料が安い:個人間でのお金のやり取り(送金)も、銀行振込に比べて非常に安く、スピーディーに行えるようになります。海外に住む家族への仕送りなどにも革命を起こすかもしれません。
  4. 新しい経済圏の誕生:「DeFi(分散型金融)」や「Web3」といった新しいデジタルの世界では、ステーブルコインが基軸通貨のように使われています。ステーブルコインを持つことで、こうした未来のサービスを体験しやすくなるというメリットもあります。

お店にとっても、ぼくたちにとっても、ワクワクするような可能性を秘めているのが、ステーブルコイン決済なんですね。

いい話ばかりじゃない?知っておきたい課題と未来

手数料が安くなって、決済もスピーディに!ステーブルコイン決済って、いいこと尽くめじゃないか!…と、興奮してきますが、ここで一度冷静になるのが賢い投資家への第一歩。どんな新しい技術にも、乗り越えるべき「課題」や「リスク」はつきものです。ここでしっかり弱点も押さえておきましょう。

課題①「本当に安全なの?」——信頼性の問題

「裏付け資産があるから安定している」と説明しましたが、その「本当にちゃんと裏付け資産を持ってるの?」という点が、一番のキモになります。

実は2022年、ステーブルコインの世界を揺るがす大きな事件がありました。「テラUSD(UST)」というステーブルコインが、その仕組みの脆さから価値が暴落し、ほぼ無価値になってしまったのです。多くの人が大損害を被り、ステーブルコイン全体の信頼が揺らぎました。

この事件を教訓に、今は「どんな資産を」「どれだけ」「どこに」保管しているのか、その透明性が非常に重視されるようになっています。今回ニュースになっているUSDCを発行するサークル社は、公認会計士による月次の証明書を公開するなど、透明性を高める努力を続けています。

それでも、発行会社の倒産リスクや、ハッキングのリスクがゼロになるわけではありません。どのステーブルコインが信頼できるのか、しっかり見極める目が必要になります。

課題②「法律やルールはどうなってるの?」——規制の問題

ステーブルコインは、国のお金(法定通貨)とデジタル資産の境界線上にいるような、とても新しい存在です。そのため、まだ法律やルール(規制)の整備が追いついていません。

今回のニュースでも触れられていますが、まさに今、アメリカの議会ではステーブルコインの普及に向けた法案の成立が間近に迫っていると見られています。

どんな会社がステーブルコインを発行できるのか? 裏付け資産に関する厳しいルールは? 利用者保護の仕組みはどうするのか?

こうしたルールがしっかりと決まることで、業界は健全に発展し、ぼくたち利用者も安心して使えるようになります。逆に言えば、まだルールが固まっていない今は、「発展途上の過渡期」にあるということを理解しておく必要があります。今後の規制のニュースは、ステーブルコインの未来を占う上で最も重要なポイントの一つなので、ぜひ注目していてください。

課題③「どうやって使うの?難しくない?」——利便性の問題

クレジットカードならお財布から出すだけ、スマホ決済ならQRコードをかざすだけ。とても簡単ですよね。

一方、ステーブルコイン決済を利用するには、現時点では「ウォレット」と呼ばれるデジタル上のお財布を自分で用意し、仮想通貨取引所で日本円をUSDCに交換して…といった、いくつかのステップが必要です。正直、ITに詳しくない人にとっては、まだ少しハードルが高いかもしれません。

今後、Apple Payにチャージするような感覚で、もっと簡単・直感的に使えるサービスが登場してくることが、本格的な普及へのカギとなりそうです。

未来予測:これからどうなる?日本への影響は?

アメリカでShopifyという巨大プラットフォームが導入したことで、他のECサイトやテック企業が追随する可能性は十分に考えられます。まさに今、決済市場の主役だったクレジットカード会社の独占状態に、風穴が開いた瞬間と言えるでしょう。

日本でも、2023年に資金決済法が改正され、一定の条件下でステーブルコインの発行・流通が可能になりました。すでに日本の「円」に連動するステーブルコインを発行しようとする動きも出てきています。

アメリカでの成功事例が生まれれば、その波が日本にやってくるまで、そう時間はかからないかもしれません。数年後には、ぼくたちが普段の買い物で「今日は円で払う?それともJPYC(円のステーブルコイン)で払う?」なんて選ぶのが当たり前になっている可能性だってあるんです。ワクワクしますね!

投資初心者は「ステーブルコイン」とどう付き合うべき?

さて、ステーブルコインの仕組みからメリット、そして課題まで、一通り見てきました。ここまで読んでくれたあなたは、もう「ステーブルコイン、完全に理解した!」とまではいかなくても、基本的な知識はバッチリなはずです。

では最後に、ぼくたち投資初心者は、この新しいお金の波とどう向き合っていけばいいのでしょうか?「すぐにでもUSDCを買った方がいいの?」と気になっている人もいるかもしれませんね。

これは「投資」なの?

まず、一番大切なことから。ステーブルコインは、ビットコインのように「値上がり益(キャピタルゲイン)を狙う」ための投資対象とは、少し性質が異なります。

思い出してください。ステーブルコインの最大の魅力は「価格の安定性」でしたよね。1USDCは、今日も明日も、おそらく1年後も「だいたい1ドル」の価値を保ち続けます。(もちろん、為替レートによって円換算の価値は変動しますが)

そのため、ステーブルコインを持つ目的は、

  1. 決済手段として:手数料の安い新しい支払い方法として使う。
  2. 価値の保存手段として:仮想通貨市場が不安定なとき、一時的に利益を確定させたり、資産を避難させたりするために、価格の安定したステーブルコインに交換しておく。
  3. 新しい金融サービスへの入り口として:DeFi(分散型金融)などで運用(貸し出して利息を得るなど)する際の元手として使う。

といったものがメインになります。「買って持っておけば、勝手に価値が10倍になる!」という類の資産ではない、ということをしっかり理解しておきましょう。

焦って飛びつく必要はない!まずは情報収集から

「じゃあ、今すぐ何かしなきゃダメ?」 いいえ、そんなことはありません。特に投資初心者の方は、焦ってよく分からないものに手を出すのが一番の失敗のもとです。

アメリカで始まったこの動きが、今後どのように広がっていくのか。 コインベースやShopifyの取り組みは成功するのか? アメリカの規制(法律)は、どんな内容で決まるのか? 日本の企業は、いつ頃から本格的に動き出すのか?

こうしたニュースを追いかけるだけでも、金融の最前線で何が起きているのかが分かり、ものすごく勉強になります。まずはアンテナを高く張って、情報収集を楽しむことから始めるのがおすすめです。

もし投資するなら?関連テーマに注目!

とはいえ、「この変化の波に、投資家として関わってみたい!」と思うのも自然なこと。その場合は、ステーブルコインそのものではなく、このトレンドによって恩恵を受ける可能性のある「関連企業」や「テーマ」に注目する、というアプローチがあります。

仮想通貨取引所:今回の主役であるコインベース(ティッカーシンボル: $COIN)は、アメリカの株式市場に上場しています。ステーブルコイン決済が普及すれば、取引所の利用者が増え、業績が伸びる可能性があります。 ブロックチェーン関連企業:この決済の根幹を支えるブロックチェーン技術を開発している企業に注目する。 関連ETF(上場投資信託):ブロックチェーン関連企業やフィンテック企業など、複数の企業にまとめて分散投資できるETFを探してみるのも一つの手です。

これらの株式やETFに投資することで、ステーブルコイン決済の未来に、間接的に賭けることができます。もちろん、これらの投資にもリスクは伴いますので、しっかり自分で調べて、納得した上で判断してくださいね。

新しい技術は、ぼくたちの生活を豊かにしてくれる可能性と同時に、未知のリスクもはらんでいます。大切なのは、熱狂に踊らされず、その本質を冷静に見極めること。このブログが、そのための第一歩になれば、ぼくはとても嬉しいです。

まとめ:決済の未来が、もうそこまで来ている!

さて、今回は「ステーブルコイン、EC決済が米で始動」というニュースを深掘りしてきました。最後に、今日のポイントを簡単におさらいしましょう!

ニュースの核心:アメリカで、ドルと価値が連動するステーブルコイン(USDC)を使ったネットショッピングの決済が本格的にスタート!仮想通貨大手のコインベースと、ECサイト大手のShopifyがタッグを組んだ、超ビッグなニュースです。

最大のメリット:お店側が負担していた高額なクレジットカード手数料(2〜3%)を劇的に安くできる可能性!これが実現すれば、お店の利益が増え、巡り巡ってぼくたち消費者にも恩恵があるかもしれません。

ステーブルコインとは?:ビットコインと違い、ドルなどの法定通貨と価値が連動しているため価格が安定しているのが特徴。「1USDC≒1ドル」なので、安心して決済に使えます。その秘密は、発行した分だけ本物の資産を保管しておく「裏付け資産」の仕組みにあります。

知っておくべき課題:まだ法律などのルールが整備途中であることや、発行会社の信頼性・安全性を見極める必要があるなど、乗り越えるべきハードルも存在します。

ぼくたちはどうする?:ステーブルコインは値上がり益を狙う投資対象とは少し違います。まずは焦らず、この新しい金融の動きをニュースで追いかけることから始めましょう!もし投資するなら、関連する企業(コインベースなど)に注目するのも面白いかもしれません。

今回のニュースは、単に「新しい支払い方法が増えた」という話ではありません。これは、VISAやMastercardが長年築き上げてきた「決済」という巨大な市場のルールを、根底から変えてしまうかもしれない、金融革命の序章です。

数年後、ぼくたちのスマホには、当たり前のように「ドルウォレット」「円ウォレット」が入っていて、国境を意識することなく、手数料もほとんど気にせず、世界中の人やお店とお金のやり取りをしているかもしれません。

そんなワクワクする未来を想像しながら、これからも一緒にお金の最新ニュースを学んでいきましょう!

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