【祝】日経平均5万円達成!でも、ちょっと待って?
ついに、ついに来ましたね…! 日経平均株価が、歴史的な大台である「5万円」を突破しました!(2025年10月現在)
いやー、本当に感慨深いです。何を隠そう、私(筆者)がインデックス投資を本格的に始めた頃、日経平均はまだ8,000円台をウロウロしていました。「失われた30年」なんて言われて、日本の未来を悲観する声も多かったあの頃…。
そこからコツコツと積立を続けてきて、まさか「5万円」の景色が見られるなんて。
今、日本株を保有している投資家の皆さん、本当におめでとうございます! 私も恩恵を受けている一人として、この歴史的な瞬間を皆さんと一緒に喜びたいと思います。
…と、お祝いムード全開ではありますが、今日のブログは「やったー!儲かったー!」という話ではありません。むしろ、「こんな時だからこそ、足元をしっかり見直そうぜ!」という、ちょっと冷静な(でも、ものすごーく大事な)お話です。
日経新聞も警鐘「愚かな株価5万円」のワナ
実は、私がお祝いムードに水を差すようなことを言うのには、理由があります。
2025年10月28日の日本経済新聞の朝刊に、まさに「『愚かな株価5万円』のワナ」という、ドキッとするタイトルの特集記事が掲載されていました。

この記事が指摘しているのは、今のこの熱狂が、かつての「バブル」に似ていやしないか?ということです。
「バブル」と聞いて、投資初心者の皆さんはどんなイメージを持ちますか? 80年代のディスコで踊る人々? すぐに弾けて大損害が出るもの? まさにその通りです。
記事によると、日経平均が史上最高値(3万8915円)をつけた1989年末、当時の専門家の中には、翌年(1990年)に「5万9000円になる」と超強気な予想をしていた人もいたそうです。
もちろん、ご存知の通り、その後バブルは崩壊。株価は長く暗い低迷期に入りました。当時「5万円」と言っていた予想は、後から見れば「愚かな予想」となってしまったわけです。
この記事が特に注目しているのが、株価上昇のスピードです。
- 1989年(バブル期):日経平均が5,000円上がるのに約7カ月かかった。
- 2025年(今年):4万5000円から5万円まで、5,000円上がるのにたった1カ月しかかかっていない。
…めちゃくちゃ早いですよね?
もちろん、今の日本企業の実力(稼ぐ力)が当時とは比べ物にならないほど強くなっているのは事実です。だから、単純に「バブルだ!」と決めつけるのは早計です。
でも、歴史を振り返れば、「上がり続けた相場はありません」。
そして、「短い期間で急激に上昇した価格は、同じくらい短い期間で急激に下落するリスクがある」のです。
だからこそ、インデックス投資家として、そして投資初心者の皆さんに寄り添う者として、今、声を大にして言いたいのです。
「おめでとう! …でも、浮かれてる場合じゃない。今こそ、自分の資産を守るための“守備”を固める時ですよ!」と。
なぜ今「バブルの教訓」なのか?歴史は「こじつけ」で繰り返す
「株価が上がってるんだから、素直に喜べばいいじゃん!」 「ネガティブなこと言って、せっかくの雰囲気を壊さないでよ!」
そう思う気持ちも、よーく分かります。でも、私のようなインデックス投資家(=特定の企業ではなく、市場全体にまるっと投資するスタイルの人)は、こういう「熱狂」こそが一番の“敵”だと知っています。
なぜなら、熱狂は「冷静な判断」を奪うからです。
日経新聞の記事でも、非常に興味深い指摘がされていました。それは、「古今東西を問わず、バブルは“こじつけ”の歴史だ」という言葉です。
どういうことか、ちょっと解説しますね。
【初心者向け解説】そもそも「バブル経済」って何?
バブル経済(Bubble Economy)とは?
簡単に言うと、「中身(企業の実力や価値)以上に、株価や土地などの資産価格が異常に高騰すること」です。
みんなが「もっと上がるはずだ!」という熱狂や期待感だけで買いまくり、価格が実力からどんどんかけ離れていく状態。
シャボン玉(バブル)が、中身は空気なのにどんどん膨らんでいく様子に似ていますよね。でも、シャボン玉はいつか必ず…パチンと弾けます。
弾けた瞬間、価格は一気に大暴落。これが「バブル崩壊」です。
過去のバブルは、いつも「うまい説明(こじつけ)」と一緒にやってきた
価格が実力以上に上がっていくと、普通は「あれ?これ、高すぎない?」と疑問に思う人が出てきます。
でも、バブルの最中にいる人たちは、その「高すぎない?」という疑問を打ち消すために、それっぽい理由(=こじつけ)を必死に探します。
日経新聞の記事で紹介されていた「こじつけ」の歴史を見てみましょう。
- ① 1980年代 日本(不動産バブル)
- こじつけ:「Qレシオ」
- 当時、「東京の皇居の地価だけで、アメリカのカリフォルニア州全体が買える」と言われるほど、日本の土地価格は異常でした。当然、株価も高すぎました。
- そこで証券会社などが持ち出したのが「Qレシオ」。これは「企業が持ってる土地の“含み益”(まだ売ってないけど、計算上は儲かってる分)も、その企業の実力だよね!」という考え方。
- 「だから今の株価は高くない!」と正当化したわけです(結果はご存知の通り…)。
- ② 2000年 アメリカ(ITバブル)
- こじつけ:「PSR(株価売上高倍率)」
- 当時はインターネット企業(ドットコム企業)が大ブーム。「利益は赤字だけど、将来性がある!」と、株価だけが上がっていきました。
- 普通の評価基準(PER=利益に対して株価が何倍か)だと、赤字企業は評価できません。
- そこで持ち出されたのが「PSR」。「利益(分母)は無視しよう! 売上高(売上)さえ伸びてればOK!」という、もはや何でもありな理論で、赤字企業の異常な株価を正当化しました。
- ③ 2008年 世界(リーマン危機/債務バブル)
- こじつけ:「PIK債(物納債)」
- これはちょっと難しいですが、「借金の利息を、現金じゃなくて“新しい借金(債券)”で払ってもいいよ」という、とんでもない仕組みの債券が流行りました。
- 支払い能力が低い(=危ない)企業でも、これを使えば倒産しないように見えたため、借金(債務)が雪だるま式に膨れ上がりました。
じゃあ、今はどうなの?
歴史を見ると、バブルはいつも「今回は昔と違う!」「この新しい技術(理論)があるから大丈夫!」という“こじつけ”と共に現れることが分かります。
では、2025年の今はどうでしょうか?
日経新聞の記事は、「AI(人工知能)株」に少しきな臭さを感じているようです。
- アメリカの主要なAI関連10銘柄の時価総額(=会社の価値の合計)が、S&P500(アメリカの優良企業500社)全体の40%を超えた。
- この比率は、あのITバブルの絶頂期とほぼ同じ水準。
- 世界の機関投資家(プロの投資家)に聞いた調査では、54%が「AI株はバブルだ」と答えている。
もちろん、AIが世界を変えるすごい技術であることは間違いありません。でも、「すごい技術であること」と「株価が適正であること」は、全く別の話です。
私たち投資初心者が一番やってはいけないのは、周りの熱狂に流されて、「よく分からないけど、AIってすごいらしいから買わなきゃ!」と、実力以上の高値で株を買ってしまうことです。
日経平均5万円。この熱狂の中で、私たちインデックス投資家は、歴史の教訓を胸に刻み、誰よりも冷静になる必要があるのです。
インデックス投資家が今すぐやるべき「たった一つ」のこと
「バブルの教訓は分かったけど、じゃあ具体的に何をすればいいの?」 「株価が5万円を超えたのに、何もしないで見てるだけ?」
そうですよね。こんな歴史的な相場ですから、何か行動したくなる気持ちは分かります。
でも、私(筆者)のようなインデックス投資家は、基本的に「何もしない」のが仕事です。相場を読んで売ったり買ったりはしません。
…ただし、「こういう時“だけ”は、絶対に確認しなきゃいけない」という、大切な作業があります。
それは、
「アセットアロケーションのチェック」
です。
「アセット…何?」「横文字キター!」と思った投資初心者さん、大丈夫です。今からめちゃくちゃ分かりやすく解説しますね。これは、投資で大失敗しないための“最強の守備術”だと思ってください。
【初心者向け解説】アセットアロケーション(資産配分)とは?
アセットアロケーション(Asset Allocation)とは?
日本語で言うと「資産配分」。
自分が投資に回せるお金を、「どの資産(アセット)に、どれくらいの割合(アロケーション)で分けておくか」という、“自分だけの資産の設計図”のことです。
資産の種類は、大きく分けてこんな感じです。
- リスクが高い(=ハイリスク)資産
- 株式(日本株、外国株など):値動きが激しい。大きく増える可能性も、大きく減る可能性もある。
- リスクが低い(=ローリスク)資産
- 債券(日本国債、外国債券など):値動きが穏やか。株式ほどは増えないが、暴落時もあまり減らない「守り」の資産。
- リスクが無い(=安全)資産
- 現金(預金など):減ることはないが、インフレ(物価上昇)に弱い。
投資を始めるとき、多くの人が「どの投資信託(商品)を買うか?」ばかりに注目しがちです。でも、投資の神様ウォーレン・バフェットの師匠であるベンジャミン・グレアムが言うように、投資の成功の9割は、この「資産配分」で決まると言われています。
なぜなら、この「配分」こそが、あなたの資産の「リスクの大きさ」を直接コントロールするものだからです。
例えば…
- Aさん(攻め重視):株式 80% / 債券 10% / 現金 10%
- →好景気ではガンガン増えるが、暴落が来たら資産の大部分が大ダメージを受ける。
- Bさん(守り重視):株式 40% / 債券 40% / 現金 20%
- →増えるスピードは遅いが、暴落が来てもダメージはAさんよりずっと少ない。
どちらが良い悪いではなく、「自分はどれくらいのリスクなら耐えられるか(=リスク許容度)」に合わせて、この設計図を最初に決めておくことが超重要なんです。
なぜ「今」、チェックが必要なのか?
「設計図は、投資を始めたときにちゃんと決めたよ!」という方も、油断は禁物です。
今回の「日経平均5万円」のような急騰相場は、あなたが気づかないうちに、この“設計図”をメチャクチャに壊してしまっている可能性が高いからです。
例えば、あなたが1年前に「株式50%:債券50%」という完璧な設計図で100万円の投資を始めたとします。
- 1年前(投資開始時)
- 株式:50万円(50%)
- 債券:50万円(50%)
- 合計:100万円
この1年で、債券の価格は変わらず、株式(日経平均など)の価格が2倍になったとしましょう。(※分かりやすい例です)
- 現在(日経平均5万円)
- 株式:50万円 → 100万円に増えた!
- 債券:50万円 → 変わらず
- 合計:150万円
合計資産が150万円に増えて、めちゃくちゃハッピーですよね! …でも、あなたの「資産の設計図(割合)」を見てください。
- 株式:100万円(全体の 66.6%)
- 債券:50万円(全体の 33.3%)
こうなっています。 あなたが決めたはずの「株式50%:債券50%」という“守り重視”の設計図は崩れ去り、いつの間にか「株式66.6%」という、かなりリスクの高い(=攻め重視)資産配分に“変貌”してしまっているのです。
これが、急騰相場のワナです。 儲かっていることに浮かれて、自分の資産が「自分が耐えられる以上のリスク」を抱えた状態になっていることに気づかない。
この状態で、もし明日、バブル崩壊のような大暴落が来たら…? 「株式50%」のつもりでいたのに、「株式66.6%」分のダメージを食らうことになります。
「こんなはずじゃなかった…」
そうならないために、今すぐやるべきことはただ一つ。 自分のアセットアロケーションをチェックして、設計図が崩れていないか確認することです。
リスク取りすぎ?「リバランス」で今すぐ資産を守る方法
「ヤバい!チェックしてみたら、株式の割合がめちゃくちゃ増えてた!」 「設計図がすっかり崩れて、リスク取りすぎ状態になってた…」
大丈夫です、慌てないでください。 設計図が崩れていることに「気づけた」だけでも、あなたは他の投資初心者より一歩も二歩もリードしています。
では、この崩れてしまった資産配分(アセットアロケーション)をどうやって元に戻すのか? その作業こそが、「リバランス(資産の再調整)」です。
【初心者向け解説】リバランス(Rebalance)とは?
リバランス(Rebalance)とは?
崩れてしまった資産の割合(バランス)を、元の設計図通りの割合に「再び(Re)」戻す作業のことです。
やることはシンプル。
- 値上がりして増えすぎた資産(今なら株式など)を、一部「売る」
- 値下がりした(または、割合が減った)資産(今なら債券や現金など)を、「買う」
これだけです。
「え? せっかく儲かってる株を売っちゃうの? もったいない!」
そう思いますよね。でも、ここが投資の面白いところであり、重要なところです。
リバランスという作業は、感情を一切挟まずに、「高くなったものを機械的に売り、安くなったものを機械的に買う」という行動を強制的に実行させてくれます。
これこそが、投資の格言である「安く買って、高く売る」を、最もカンタンに実現する方法なんです。
リバランスの具体的な方法(さっきの例で)
先ほどの、100万円が150万円(株式100万:債券50万)になった例で見てみましょう。 元の設計図は「株式50%:債券50%」でした。
現在の総資産は150万円です。 この150万円を「株式50%:債券50%」に戻すには、
- 株式:75万円(50%)
- 債券:75万円(50%)
…という状態にすればOKですよね。
では、どうするか?
答えは、「増えすぎた株式を25万円分“売って”、そのお金で、足りない債券を25万円分“買う”」です。
- (Before)
- 株式:100万円
- 債券:50万円
- (リバランス実行)
- 株式を25万円売る → 株式は残り75万円に。手元に現金25万円が生まれる。
- その現金25万円で債券を買う → 債券は50万円+25万円=75万円に。
- (After)
- 株式:75万円(50%)
- 債券:75万円(50%)
- 合計:150万円
これで、総資産150万円をキープしたまま、資産の設計図を「株式50%:債券50%」という元の安全な状態に戻すことができました!
めんどくさがらずに、今やろう
私(筆者)はインデックス投資家なので、普段は証券会社のサイトにほとんどログインしません。積立設定をしたら、あとは「ほったらかし」が基本です。
でも、リバランスのタイミングだけは別です。
1年に1回とか、あるいは今回のように「〇〇ショック」や「〇〇急騰」で相場が大きく動いた時こそ、重い腰を上げてログインする絶好の機会です。
「めんどくさいなぁ…」 「設定いじるの怖いなぁ…」
その気持ち、分かります。 でも、この「ちょっとした手間」をかけるかどうかで、次に来るかもしれない大暴落のときに、あなたが受けるダメージ(と精神的ショック)がまったく違ってきます。
大切な資産を守るためです。日経平均5万円という熱狂の中で、一呼吸おいて、冷静に自分の「守備」を点検しましょう。
(ちなみに、最近は「バランス型ファンド」といって、このリバランスを自動でやってくれる便利な投資信託もあります。自分がそういう商品を持っていないか確認してみるのも良いですね!)
株高の「ワナ」を避け、「市場に居続ける」ための心構え
さて、ここまで日経平均5万円の熱狂に対する「リスク管理」の話ばかりしてきました。
最後に、日経新聞の記事がもう一つ指摘していた、とても大切な視点についてお話ししたいと思います。 それは、「株価の急騰がもたらす“格差”の問題」です。
「株高=悪」? 日本が陥ってはいけないワナ
記事では、こう指摘されています。
- 株価が急騰すると、当然ながら「株を持つ人」と「持たざる人」の間で、富の格差が広がる。
- 2012年に1万円以下だった日経平均は、今や5倍以上。
- 会社の成長を支えた従業員(株を持っていない)が恩恵を受けられず、株を報酬でもらった経営陣ばかりが豊かになる。
- 大企業の本社が多い「都会」と、そうでない「地方」との格差も広がる。
もし、アメリカのように「株高なんて、金持ちだけが儲かる悪いことだ!」という世論が日本で強くなってしまったら…。 企業が「株価を上げよう!成長しよう!」というモチベーションを失い、日本経済全体の成長が止まってしまうかもしれません。
これは、私たち投資家にとっても、非常に困った事態です。
私たち個人投資家ができること
「そんな社会的な問題、私たち個人に何ができるの?」と思うかもしれません。 でも、できることはあります。
- 嘆くより、まず自分も「持つ人」になる(続ける) 一番シンプルですが、一番強力な対策です。 「格差がー」と嘆いているだけでは、何も変わりません。 幸い、今の日本には「新NISA」という最強の制度があります。月1,000円からでもいい。まず自分が「株を持つ人(=市場に参加する人)」側になること。そして、続けること。 これが、株高の恩恵を自分自身が行き渡らせる第一歩です。
- 「学ぶ」ことをやめない ニュース記事では、面白い取り組みが紹介されていました。 小売り大手のイオンが、100万人もいる個人株主(多くは優待目的)のために、「株主アプリ」を開発しているそうです。 その狙いは「投資教育」。アプリを通じて企業情報を発信したり、株主の意見を聞いたりしながら、「投資の意義」を学んでもらう。 企業側も、株高の恩恵を「分かりやすく伝える」努力を始めているんです。
私たちも、こういう企業の取り組みや、NISAのような制度を最大限に活用して、学び続ける姿勢が大切です。
投資で一番大切なこと(結論)
色々とお話ししてきましたが、結局、私たちインデックス投資家にとって一番大切な“最終目標”は、日経平均が5万円だ、6万円だと一喜一憂することではありません。
「長く、長く、市場に“居続ける”こと」
これに尽きます。
短期的な急騰で大儲けすることよりも、20年、30年と市場に居続けることで、人類の経済成長の果実(=複利の効果)をゆっくり、でも確実に受け取ること。
今日お話しした「アセットアロケーションの確認」や「リバランス」は、すべて、この「市場に居続けるため」の技術です。
大暴落が来たときに、「こんなはずじゃなかった!」と怖くなって全部売ってしまう(=狼狽売り)のが、投資で一番やってはいけない失敗です。
そうならないために、 「自分が耐えられるリスクの範囲内に、常にとどまり続ける」 ことが必要なのです。
日経平均5万円。 これが1989年のような「愚かなバブルの頂点」になるのか、それとも、これから続く「日本経済復活の単なる通過点」になるのか…。
日経新聞の記事は、「今の行動こそが日本経済の行方を決める」と結んでいます。
私たち個人投資家も同じです。 この歴史的な株価を前にして、浮かれて高値掴みに走るのか、それとも冷静に自分の資産配分を見直し、長期投資の“守備”を固めるのか。
あなたの「今の行動」が、あなたの未来の資産を決めます。
熱狂から一歩引いて、冷静に。 この5万円が「通過点」であったと、5年後、10年後に笑って振り返れるように、今こそ賢明なリスク管理を実践していきましょう!
まとめ:日経平均5万円!インデックス投資家が取るべき「冷静な」一手
ついに日経平均株価が5万円の大台を突破しました!本当におめでとうございます!
しかし、日経新聞が「『愚かな株価5万円』のワナ」と警鐘を鳴らすように、この急騰スピードは1989年のバブル期を上回る異常事態とも言えます。歴史は「上がり続けた相場はない」と教えてくれています。
こんな熱狂の時こそ、私たち投資初心者がやるべきことは、浮かれて「買い増し!」に走ることではありません。
最も重要なのは「リスク管理」です。
- バブルの教訓を学ぶ 過去のバブルは、いつも「今回は違う」という“こじつけ”と共に現れました。今のAIブームが「こじつけ」でない保証は誰にもできません。
- アセットアロケーション(資産配分)を今すぐチェック! 株価の急騰で、あなたの資産設計図は「株式」の割合が異常に高くなり、“リスク取りすぎ状態”になっていませんか?
- 崩れていたら「リバランス(再調整)」を 増えすぎた株式を一部売り、減った債券や現金を買い増す。この「高値売り・安値買い」を機械的に行うことで、資産を元の安全な設計図に戻しましょう。
投資で一番大切なのは、短期的な儲けではなく、「長く市場に居続けること」です。
次に来るかもしれない暴落で「狼狽売り」をしないために、自分が耐えられるリスクの範囲内に資産をコントロールしておくこと。
日経平均5万円を「愚かなバブル」にしないためにも、冷静に、賢明に、自分の資産を守る行動を取りましょう!
