【新NISA・2年目の答え合わせ】儲かってる人は何を買ってる?人気ランキングと今後の戦略を初心者向けに徹底解説!

投資ニュース解説

「新NISA、気になってはいるけど、みんな本当に儲かってるの?」

「始めてはみたものの、このままでいいのか不安…」

2024年に華々しくスタートした新NISA。制度開始から2年目に突入し、多くの人が資産運用の一歩を踏み出しました。最近のニュース(2025年10月3日付 日本経済新聞)によると、日米の株価が好調なこともあり、新NISAを始めた多くの人がその恩恵を受けているようです。

この記事では、投資初心者の方が抱えるそんな疑問や不安を解消するために、新NISAの「今」を徹底解剖します!

  • みんなが何を買って資産を増やしているのか(人気商品ランキング)
  • 着実に増やす「守りの投資」と、大きく狙う「攻めの投資」のリアル
  • 知っておかないと損する注意点や、今後の制度の動き
  • 明日から何をすればいいのか、具体的なアクションプラン

この記事を読めば、周りの人がどうやって新NISAを活用しているかが分かり、あなた自身の投資戦略を立てるための、確かなヒントが見つかるはずです。それでは早速、新NISA 2年目の「答え合わせ」を始めましょう!

【導入】新NISA 2年目のリアル。みんなの投資は絶好調?

2024年に始まった新NISAは、非課税で投資できる金額が大幅にアップし、「貯蓄から投資へ」の流れを加速させる起爆剤となりました。開始から1年9ヶ月が経過した今、株式市場は日本もアメリカも歴史的な高値圏で推移しており、まさに「NISAウェーブ」に乗って資産を増やした人が続出しています。

最新のニュースによると、新NISA利用者の投資スタイルは、大きく2つのトレンドに分かれているようです。

一つは、「守りの投資」。 これは、全世界や米国の株式市場全体に連動するインデックスファンドを、毎月コツコツ積み立てていく王道のスタイルです。リスクを抑えながら、世界経済の成長の恩恵を着実に受けようという考え方で、特に投資初心者の方に絶大な人気を誇っています。

【簡単解説】インデックスファンドとは?

日経平均株価やアメリカのS&P500といった「株価指数(インデックス)」と同じような値動きを目指す投資信託のことです。市場全体にまるごと投資するイメージなので、個別企業の業績を細かく調べる必要がなく、低コストで分散投資が実現できるのが魅力です。

もう一つは、「攻めの投資」。 こちらは、AI関連や半導体企業など、今後大きな成長が期待できる特定のテーマや個別株に集中投資して、高いリターンを狙うスタイルです。新NISAの「成長投資枠」という自由度の高い枠を使って、積極的に利益を追求する人たちが増えています。

この記事では、この「守り」と「攻め」、両方のリアルな状況を深掘りしていきます。他の人がどんな商品を選び、どれくらいの成果を上げているのかを知ることで、あなたのこれからの資産運用の道しるべが見えてくるはずです。

徹底解剖!みんなが買ってる人気商品ランキング【守りの投資編】

まずは、多くの人が実践している王道、「守りの投資」の世界からのぞいてみましょう。守りの投資の基本は「長期・積立・分散」。時間をかけて、毎月決まった額を、幅広い対象に投資することで、リスクを平準化し、安定したリターンを目指す手法です。

では、具体的にどんな商品が選ばれているのでしょうか?ネット証券5社の最新データ(2025年8月)を見てみましょう。

第1位:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

通称「オルカン」として絶大な人気を誇る、まさに王様オブ王様。これ一本で、日本を含む世界中の先進国・新興国の株式にまるごと投資できます。「全世界の成長に賭けたい」「どこが伸びるか分からないから、全部買っておきたい」という方にピッタリの商品です。その人気は圧倒的で、多くの投資家がNISAのコア資産として買い付けています。

【オルカンのすごいところ】

  • 究極の分散投資: 約50カ国の数千社に投資するため、特定の国や地域のリスクを抑えられます。
  • 低コスト: 運用にかかる費用(信託報酬)が非常に安く、長期で持つほどそのメリットが大きくなります。

第2位:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

こちらもオルカンと人気を二分する超定番商品。Apple、Microsoft、Amazonといった、アメリカを代表する優良企業500社の株価指数「S&P500」に連動します。「やっぱり世界経済の中心はアメリカ!」「力強い成長を続けるアメリカ企業に投資したい」という方に支持されています。

【オルカンとS&P500、どっちがいいの?】

これは永遠のテーマですが、

  • 安定感・分散重視なら → オルカン
  • 成長性・リターン重視なら → S&P500 と考えるのが一般的です。もちろん、両方を組み合わせるのも良い戦略です。

長期積立のパワーを実感!複利シミュレーション

「守りの投資」の最大の武器は、時間を味方につける「複利」の効果です。複利とは、運用で得た利益が元本にプラスされ、その合計額に対してさらに利益が生まれる仕組みのこと。雪だるま式に資産が増えていくイメージです。

例えば、新NISAのつみたて投資枠で、毎月5万円を年率5%で30年間積み立てたとしましょう。

  • 積立元本: 5万円 × 12ヶ月 × 30年 = 1,800万円
  • 30年後の資産額: なんと約4,161万円に!

運用収益は2,361万円にもなり、その全てが非課税になるのが新NISAのすごいところ。このように、コツコツ続けるだけで、将来大きな資産を築ける可能性を秘めているのです。

リターンを狙え!話題の【攻めの投資】ってどんな世界?

新NISAには、年間240万円まで投資できる「成長投資枠」があります。こちらは、つみたて投資枠よりも幅広い商品(個別株やテーマ型ファンドなど)に投資できるため、「守り」だけでなく、より高いリターンを狙う「攻め」の投資に活用する人が増えています。

話題沸騰!ハイリターンを叩き出した「攻め」のファンド

インデックスファンドが市場平均のリターンを目指すのに対し、「攻め」のファンドは市場平均を大きく上回るリターンを狙います。最近、特に注目を集めているのがこちら。

  • iFreeNEXT FANG+インデックス Meta(旧Facebook)、Amazon、Netflix、Googleといった巨大ハイテク企業群「FANG」に、NVIDIAやTeslaなどを加えた10銘柄に集中投資するファンドです。AIブームの波に乗り、2023年末からのリターンは83%と驚異的なパフォーマンスを記録しています。
  • WCM 世界成長株厳選ファンド(資産成長型) 独自の分析で「将来有望な成長企業」を発掘し、厳選して投資するファンド。こちらはなんと、同期間のリターンが109%!つまり資産が2倍以上になった計算です。

個別株も熱い!半導体や話題の銘柄に資金集中

成長投資枠では、個別企業の株を直接買うこともできます。特に人気なのが、AIチップで世界を席巻する「エヌビディア」や、データ解析企業の「パランティア・テクノロジーズ」といった、アメリカのハイテク企業です。株価が急上昇している銘柄に、個人の資金が積極的に流れ込んでいる様子がうかがえます。

【初心者のための「攻めの投資」との付き合い方】

高いリターンは非常に魅力的ですが、その裏には高いリスクが潜んでいることを忘れてはいけません。

  • 値動きが激しい: 集中投資している分、株価が急落する可能性もあります。
  • まずは「守り」から: 投資の基本は、オルカンなどの「守り」の資産で土台を固めること。
  • サテライト戦略: 「攻め」の投資は、資産の一部(例えば10〜20%)で行う「サテライト(衛星)」戦略として考えるのがおすすめです。

いきなり全資産を「攻め」に振り向けるのではなく、まずは「守り」を固め、余裕資金で少しだけ挑戦してみる、というスタンスが賢明でしょう。

光と影。新NISAの課題と知っておきたい注意点

多くの人が成功体験を語る一方で、新NISAにはいくつかの課題や注意点も見えてきました。大切な資産を守り、制度を賢く使いこなすために、これらの点もしっかり押さえておきましょう。

口座は作ったけど…意外と多い「未稼働口座」問題

実は、NISA口座を開設したものの、一度も投資をしていない「未稼働口座」が全体の約4割にものぼるというデータがあります。特に、投資経験の少ない高齢層でその割合が高いようです。 「何を買えばいいか分からない」「損をするのが怖い」といった理由で、最初の一歩が踏み出せない人が多いのが現実です。せっかくの非課税メリットを使わないのは非常にもったいない話です。

「長期投資」のつもりが…短期売買のワナ

新NISAの最大のメリットは「長期」で非課税の恩恵を受けられることです。しかし、相場が好調なこともあり、利益が出たタイミングで早々に売却してしまう人も少なくありません。 もちろん、利益確定は悪いことではありませんが、短期的な値動きに一喜一憂して売買を繰り返すと、複利の効果が得られにくくなります。NISAの基本は、一度買ったらどっしり構えて持ち続ける「バイ・アンド・ホールド」であることを心に留めておきましょう。

巧妙化する手口!自分でできるセキュリティ対策

投資家の裾野が広がると同時に、証券口座の乗っ取りといったサイバー犯罪のリスクも高まっています。2025年1月〜8月だけで、被害総額はなんと約6,770億円にのぼるという衝撃的な報告も。自分の資産は自分で守る意識が不可欠です。

【今すぐできる!3つの自衛策】

  1. パスワードの使い回しは絶対にNG!: 金融機関ごとに、複雑で推測されにくいパスワードを設定しましょう。
  2. 「多要素認証」を必ず設定する: ログイン時にID・パスワードだけでなく、スマホアプリやSMSを使った追加認証を行う設定です。セキュリティが格段に向上します。
  3. フリーWi-Fiでの取引は避ける: カフェや公共の場のWi-Fiはセキュリティが脆弱な場合があります。重要な取引は自宅など安全なネットワーク環境で行いましょう。

今後の新NISAはどうなる?制度改正への期待

より使いやすい制度を目指して、金融庁からはいくつかの改正要望が出ています。

  • 子供名義の口座開設: 18歳未満でも「つみたて投資枠」が利用できるようになるかもしれません。お年玉やお祝い金を元手に、早い段階からの資産形成が可能になります。
  • 商品の拡充: 国債などで運用する「債券ファンド」など、よりリスクの低い商品が対象になる可能性があります。
  • 投資枠の再利用がスムーズに: 現在、商品を売却して空いた非課税枠が復活するのは翌年ですが、これが年内でも再利用できるようになるかもしれません。

これらの改正が実現すれば、新NISAはさらに多くの人にとって魅力的な制度になるでしょう。

【初心者向け】明日からできる!新NISA成功のための3つのアクション

さて、新NISAの「今」が分かったところで、最後に「じゃあ、自分はどうすればいいの?」という疑問にお答えします。投資初心者が成功への一歩を踏み出すための、3つのアクションプランを提案します。

アクション1:市場を読むための「3つのキーワード」を意識する

難しく考える必要はありません。ニュースを見るときに、以下の3つのキーワードを少しだけ意識してみましょう。世の中のお金の流れが、ぼんやりと見えてくるはずです。

  1. 金利:
    • アメリカが金利を下げる → 株価にはプラス! (企業がお金を借りやすくなり、経済が活発になる)
    • 日本が金利を上げる → 株価にはマイナス? (経済を引き締める効果がある) 日米の中央銀行(FRBや日銀)の動きは、世界経済の「体温計」のようなものです。
  2. AI(人工知能): 今、最もホットな投資テーマです。半導体のエヌビディアだけでなく、関連するソフトウェア企業やデータセンター、さらには電力会社まで、裾野はどんどん広がっています。長期的に世界を変える力を持つテーマとして、注目しておいて損はありません。
  3. 政治(特にアメリカ大統領): アメリカ大統領の発言一つで、株価が大きく動くことがあります。特に、関税政策などは日本企業にも大きな影響を与えます。政治のニュースも、投資の判断材料の一つとしてチェックする習慣をつけましょう。

アクション2:自分だけの「守り」と「攻め」のバランスを考える

100人いれば100通りの投資スタイルがあります。大切なのは、自分がどれくらいのリスクなら受け入れられるか(リスク許容度)を知ることです。

  • 超安定志向のあなた: 資産の90%を「守り」(オルカンなど)、10%を「攻め」(FANG+など)に。
  • 少しチャレンジしたいあなた: 資産の70%を「守り」、30%を「攻め」に。
  • まずは基本から始めたいあなた: 資産の100%を「守り」の投資からスタート!

最初から完璧なバランスを目指す必要はありません。まずは「守り」から始めて、投資に慣れてきたら、少しずつ「攻め」の割合を増やしていくのがおすすめです。

アクション3:とにかく「最初の一歩」を踏み出してみる

何より重要なのは、行動することです。「未稼働口座」で立ち止まっていては、1円も増えません。

【簡単3ステップ!新NISAの始め方】

  1. 証券口座を開設する: ネット証券(SBI証券、楽天証券など)なら、スマホ一つで簡単に口座開設できます。
  2. 銘柄を選ぶ: まずはこの記事で紹介した「オルカン」か「S&P500」のどちらかを選べば、大きく間違うことはありません。
  3. 積立設定をする: 毎月いくら、いつ買うかを設定します。まずは無理のない範囲で、月々5,000円や1万円からでもOK!一度設定すれば、あとは自動で買い付けてくれるので手間いらずです。

【まとめ】答え合わせのあとは、あなた自身の未来づくりを。

新NISA 2年目の「答え合わせ」、いかがでしたでしょうか。

この記事のポイントをもう一度おさらいしましょう。

  • 新NISAは大盛況! 多くの人が「守り」のインデックス投資と「攻め」のハイテク株投資で、資産を増やしている。
  • 初心者の王道は「守り」から。 まずは人気の「オルカン」や「S&P500」をコツコツ積み立てるのがおすすめ。
  • 「攻め」はスパイス程度に。 高いリターンは魅力的ですが、リスク管理が何より重要。
  • 資産を守る意識を忘れずに。 セキュリティ対策と、短期的な値動きに惑わされない長期目線が成功のカギ。

専門家の言葉にもあるように、投資のメリットはリターンを得るだけでなく、経済や世の中の動きに目を向けることで、自身の視野が広がり、スキルアップにつながることです。

「まだ始めていない…」という方も、決して遅くはありません。シミュレーションで見たように、早く始めるほど「複利」という強力な武器を最大限に活かすことができます。

この記事が、あなたの資産運用の第一歩を踏み出すきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。さあ、あなたも今日から、新NISAで賢く、そして着実に、明るい未来づくりを始めてみませんか?

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