個人向け国債の最新金利と賢い選び方:変動10年1.48%時代の資産運用戦略

投資ニュース解説

2026年2月の個人向け国債、金利上昇が止まらない!

2026年2月4日、財務省から個人向け国債の最新募集条件が発表されました。注目すべきは、変動10年の金利が1.48%に到達したこと。前月の1.39%から0.09ポイントも上昇し、さらに固定5年は1.66%という魅力的な水準になっています。

【個人向け国債】2月募集はさらに上昇!「変動10年」1.48%、「固定5年」1.66%、変動10年か固定5年のリレーにするか…(LIMO) - Yahoo!ニュース
財務省は2026年2月4日、2月募集分の個人向け国債の発行条件を発表しました。注目の「変動10年」の初回適用利率は1.48%となり、前月の1.39%から0.09ポイント上昇。また「固定5年」も1

「株や投資信託はちょっと怖いけど、銀行の定期預金じゃ物足りない…」そんな風に感じている方、多いのではないでしょうか?実は、個人向け国債はそんな方にぴったりの金融商品なんです。

個人向け国債とは? 簡単に言うと、国にお金を貸して利子をもらう仕組みです。日本政府が発行しているため、金融商品の中でもトップクラスの安全性を誇ります。元本保証ではありませんが、日本という国が存続する限り元本が戻ってくる可能性が極めて高い商品です。

ここ数ヶ月の金利推移を見てみましょう:

変動10年の推移

  • 2025年11月:1.10%
  • 2025年12月:1.23%
  • 2026年1月:1.39%
  • 2026年2月:1.48%

固定5年の推移

  • 2025年11月:1.19%
  • 2025年12月:1.35%
  • 2026年1月:1.59%
  • 2026年2月:1.66%

このように、毎月着実に上昇を続けています。今回の記事では、この金利上昇をどう活かすべきか、初心者の方にも分かりやすく解説していきます!

個人向け国債の基礎知識:3つのタイプを徹底比較

個人向け国債には3つの種類があります。それぞれの特徴を理解することが、賢い選択の第一歩です。

①変動金利型(10年満期)

特徴:

  • 半年ごとに金利が見直される
  • 最低金利保証:年0.05%(どんなに金利が下がってもこれ以下にはならない)
  • 金利上昇局面で有利

こんな人におすすめ:

  • 10年間使う予定のない余裕資金がある
  • 今後も金利が上がると予想している
  • 金利変動のメリットを享受したい

専門用語解説:変動金利とは? 市場の金利動向に応じて、受け取れる利息が変わる仕組みです。景気が良くなって金利が上がれば、それに連動して受取利息も増えていきます。

②固定金利型(5年満期)

特徴:

  • 購入時の金利が満期まで変わらない
  • 現在の金利:1.66%
  • 金利変動リスクがない

こんな人におすすめ:

  • 5年後に使う予定がある資金
  • 今の金利水準に満足している
  • 金利変動を気にしたくない

③固定金利型(3年満期)

特徴:

  • 購入時の金利が満期まで変わらない
  • 現在の金利:1.39%
  • 3つの中で最も短期

こんな人におすすめ:

  • 3年後に使う予定がある資金
  • 短期で確実に運用したい
  • まずは試してみたい初心者

定期預金との比較 2026年2月現在、メガバンクの定期預金金利は概ね0.2〜0.3%程度。個人向け国債の1.48%や1.66%がいかに魅力的か分かりますね。ただし、定期預金は預金保険制度(ペイオフ)で1金融機関あたり1,000万円まで保護されるという違いがあります。

変動10年 vs 固定5年リレー:どちらを選ぶべき?

「10年間使わない資金がある」という方が直面する最大の悩み、それが「変動10年で一本勝負」か「固定5年を2回リレー」かという選択です。

シミュレーション:100万円を10年間運用した場合

ケース①:変動10年で運用

  • 初回金利:1.48%
  • 仮に今後も半年ごとに0.05%ずつ上昇すると想定
  • 10年後の受取利息:約18〜22万円(金利上昇ペースによる)

ケース②:固定5年を2回リレー

  • 1回目:1.66% × 5年 = 約8.3万円
  • 2回目:金利次第(仮に2.0%と仮定)× 5年 = 約10万円
  • 合計:約18.3万円

専門用語解説:リレー運用とは? 満期を迎えた資金を、再び同じ種類(または別の種類)の金融商品で運用し直すこと。5年満期の商品を2回繰り返せば、実質10年運用したのと同じ期間になります。

それぞれのメリット・デメリット

変動10年のメリット

  • 金利上昇の恩恵を自動的に受けられる
  • 手続きが1回で済む
  • 金利が大きく上昇すれば高リターン

変動10年のデメリット

  • 金利が下がる可能性もある(ただし最低0.05%保証)
  • 10年間資金が拘束される

固定5年リレーのメリット

  • 現時点では1.66%という高金利を確保できる
  • 5年後に金融環境を再評価できる
  • 中間地点で資金の使い道を見直せる

固定5年リレーのデメリット

  • 5年後の金利が予想より低い可能性
  • 2回手続きが必要
  • 金利が大幅に上昇した場合、機会損失の可能性

金融専門家の見解

日本銀行は2024年から段階的に金融政策の正常化を進めており、2026年現在も利上げ継続が予想されています。こうした環境下では変動10年が有利との見方が一般的です。

ただし、5年後の金融環境は誰にも予測できません。「確実性」を重視するなら固定5年、「成長性」を重視するなら変動10年という考え方もできます。

個人向け国債を「ポートフォリオのクッション」として活用する方法

ここで大切な考え方をお伝えします。個人向け国債は「ポートフォリオにおけるクッションの役割」として位置づけるべきです。

ポートフォリオとは? 資産運用における「資産の組み合わせ」のこと。株式、債券、預金、不動産など、異なる性質の資産をバランスよく保有することでリスクを分散します。

クッションとしての個人向け国債

投資の世界には「リスクとリターンはトレードオフ」という大原則があります。高いリターンを狙えば高いリスクを取る必要があり、安全性を重視すればリターンは控えめになります。

資産配分の例(100万円の場合)

  • 株式投資信託:40万円(成長を狙う部分)
  • 個人向け国債:40万円(安定性を担う部分=クッション
  • 預金:20万円(緊急時の備え)

このように、個人向け国債は「リスクを取りたくない部分」に配置するのが基本です。株式市場が暴落しても、国債部分は安定して利息を生み出し続けます。これがクッションの役割です。

リスクを取らない資産運用の重要性

「投資=リスクを取る」と考えがちですが、実は「リスクを取らない部分を確保する」ことも同じくらい重要です。

2026年2月現在、以下のような選択肢があります:

安全性重視の選択肢比較

  1. 普通預金:0.001%程度
  2. 定期預金:0.2〜0.3%程度
  3. 個人向け国債(変動10年):1.48%
  4. 個人向け国債(固定5年):1.66%

明らかに個人向け国債が優位です。「リスクを取らない運用」の中でも、より効率的な選択ができるわけです。

投資初心者が陥りがちな罠

よくある失敗パターンは、「全額を株式や投資信託に投入してしまう」こと。市場が好調な時は問題ありませんが、下落時に精神的に耐えられず、損失確定で売却してしまうケースが多々あります。

正しいアプローチ:

  • まず生活防衛資金(3〜6ヶ月分の生活費)を預金で確保
  • 余裕資金の一部を個人向け国債で安定運用(クッション)
  • 残りでリスク資産(株式など)に投資

この順序を守ることで、心理的な安定を保ちながら資産形成ができます。

今、個人向け国債を始めるべき?タイミングと購入方法

「待った方が得?」問題を考える

金利が毎月上昇している今、「来月まで待てばもっと良い条件になるのでは?」と考えるのは自然です。しかし、これには2つの視点があります。

視点①:機会損失を考える 仮に1ヶ月待って金利が0.05%上がったとしましょう。100万円運用で年間500円の差です。しかし、待っている1ヶ月間は無利息。実質的なメリットは限定的です。

視点②:金利上昇はいつまで続く? 日本銀行の金融政策正常化は進行中ですが、永遠に続くわけではありません。ある時点で金利上昇は止まります。そのタイミングは誰にも予測できません。

結論:「今」始めることの価値

  • 時間を味方につける(複利効果)
  • 心理的な満足感
  • タイミングを計る難しさを避ける

投資の格言に「Time in the market beats timing the market(市場にいる時間が、タイミングを計ることに勝る)」というものがあります。完璧なタイミングを狙うより、早く始めて長く続けることが重要です。

購入方法は意外と簡単

ステップ1:金融機関を選ぶ 個人向け国債は以下で購入できます:

  • メガバンク(三菱UFJ、三井住友、みずほなど)
  • ネット銀行(楽天銀行、SBI証券など)
  • 証券会社(野村證券、大和証券など)

ネット銀行・ネット証券がおすすめの理由:

  • 手数料が低い(または無料)
  • 24時間申し込み可能
  • キャンペーンが豊富

ステップ2:口座開設 すでに口座がある金融機関なら、追加手続きは最小限です。

ステップ3:申し込み 2026年2月募集分の場合:

  • 募集期間:2月5日(木)〜2月27日(金)
  • 最低購入額:1万円から(1万円単位)
  • 申込方法:インターネット、窓口、郵送

ステップ4:購入代金の支払い 指定された期日までに入金すれば完了です。

中途解約について知っておくべきこと

個人向け国債は原則として満期まで保有が前提ですが、やむを得ない事情での中途解約も可能です。

中途解約の条件:

  • 購入後1年経過すれば可能
  • 直前2回分の利子相当額が差し引かれる
  • 元本割れはしない(利息が減るだけ)

専門用語解説:中途解約調整額 中途解約時に差し引かれる金額のこと。例えば、半年ごとに5,000円の利息を受け取っていた場合、2回分の10,000円が差し引かれます。

この仕組みにより、完全な元本保証ではありませんが、実質的に元本割れリスクは極めて低いと言えます。

まとめ:個人向け国債で築く、安心の資産運用基盤

2026年2月の個人向け国債は、変動10年が1.48%、固定5年が1.66%という魅力的な水準になっています。ここ数ヶ月の継続的な金利上昇は、低金利時代を経験してきた私たちにとって大きなチャンスです。

この記事のポイントをおさらい:

個人向け国債は「ポートフォリオのクッション」として活用しましょう。株式などのリスク資産で積極的にリターンを狙う一方で、安定部分を国債で固めることで、心理的な安定と資産全体のバランスが保てます。

変動10年と固定5年リレーで迷っている方へ。金利上昇が続く環境では変動10年が有利との見方が多いものの、5年後の柔軟性を重視するなら固定5年も魅力的です。どちらを選んでも、「リスクを取らない部分で効率的に運用する」という目的は達成できます。

購入タイミングについては、完璧を求めすぎないことが大切です。毎月0.05〜0.1%の金利上昇を待つより、今日から運用を始めて時間を味方につける方が、長期的には有利になる可能性が高いでしょう。

投資初心者の方への最後のアドバイス:

まずは生活防衛資金を預金で確保してください。その上で、3〜10年使う予定のない余裕資金があれば、個人向け国債は非常に有力な選択肢です。1万円から始められるので、少額からスタートして慣れていくこともできます。

国債は株式のような大きなリターンは期待できませんが、それこそが国債の役割です。安全性と安定性を担う「クッション」として、あなたの資産ポートフォリオを支える存在になってくれるはずです。

金利動向は今後も変化し続けますが、その時々の条件で最善の選択をしながら、焦らず着実に資産を育てていきましょう。個人向け国債は、そんな堅実な資産形成の強い味方になってくれます。

募集期間は2月27日まで。まずは取引のある金融機関のウェブサイトをチェックしてみてはいかがでしょうか?

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