今回は「運用成果の90%はアセットアロケーションにあり!」というテーマについて、分かりやすく解説します。
投資と聞くと「どの銘柄を選ぶべきか?」「売買のタイミングは?」と迷いがちですが、実は投資成果の大部分は、最初に決める資産の配分、つまりアセットアロケーションが決め手です。1986年に発表されたBHB Studyでは、実際の投資成果の90%以上がこの資産配分によって左右されると示されています。
ぼく自身も、投資を始める前は投資は難しそうでチャートや企業分析はできないのではないかと悩んでいましたが、正しいアセットアロケーションの考え方を学んで投資をはじめるきっかけとなりました
この記事では、アセットアロケーションの基本から実践方法まで、初心者にも分かりやすく詳しく解説していくので、ぜひ最後までご覧ください!

僕は国際分散インデックス投資を17年間継続しています。投資を始める前はチャート分析などの専門的なスキルがないと投資はできないのではないかと考えていましたが、このアセットアロケーションの考え方を知って、そのようなスキルがなくても投資ができることを理解しました。まさにぼくが投資を始めるきっかけとなった考え方です。今回は投資初心者の方に対し、アセットアロケーションの大切さについてわかりやすく解説したいと思います!
アセットアロケーションとは?~基本概念とBHB Studyの教え~
1986年に発表された「BHB study」(正式名称:Brinson, Hood, Beebower Study)は、投資の世界で大きな影響を与えた研究です。この研究は「どの銘柄を選ぶか」や「売買のタイミング」よりも、「資産をどのように分けて投資するか」が、実は投資成果に決定的な影響を与えるということを示しています。具体的には、ポートフォリオ全体のリターンの約90%以上が、株式や債券などの各資産クラスの配分比率(=アセットアロケーション)によって決まるとされています。
この結果は、数字で裏付けられているためとても説得力があります。つまり、もし資産を上手に分散できれば、市場がどんなに不安定なときでも、長期的には安定した成果を期待できるというわけです。ぼく自身も、投資を始める前にこの考え方に注目し、まずは自分の資産をどのように振り分けるかをじっくり検討しました。
しかし、BHB studyに対しては批判や異なる見解もあります。例えば、ある研究者は「この研究は、リターンの変動(ボラティリティ)を説明しているに過ぎず、実際のリターンの水準までは説明できない」という意見を出しています。さらに、他の研究では、アセットアロケーションがファンド間のリターンの違いを約40%説明するだけでなく、個々のファンドのリターン水準に対しても大きな影響を持つと主張されています。
つまり、たとえ銘柄選びやタイミングの良さがある程度の成果に結びつくとしても、全体の資産配分という大きな枠組みが、長期的な投資成果に最も大きな影響を及ぼしているということです。これは、初心者のぼくたちが投資を始めるときに、「まずは資産の配分をどうするか」をしっかり考えるべき理由でもあります。
最新のグローバル経済の動向や市場の変動を考えると、どんなに市場が激しく動いても、適切なアセットアロケーションを維持していれば、リスクを分散しながら安定した成長を期待できるというのは、今でも非常に有効な戦略です。だからこそ、ぼくは投資を始める前に、このBHB studyの教えをもとに、株式と債券を中心とした資産配分を決定し、定期的なリバランスでその配分を守ることを心掛けています。
投資初心者の皆さんも、BHB studyの考察を参考にして、まずは自分の資産をどのように分けるかを計画することから始めてみてください。これが、短期的な市場の変動に左右されず、長期的な成功につながる大切な一歩です。
長期投資戦略とぼくの実践例:資産形成のポイント
投資で成功するための鍵は、単に良い銘柄を選ぶことだけではなく、全体の資産をどのように分散するか、つまりアセットアロケーションの戦略にあります。
ぼく自身の経験から言うと、まず自分がどれだけのリスクを取れるか、そして投資期間がどのくらいかをしっかりと把握することが最初のステップです。たとえば、若い世代は長期投資が可能なため、リスクを取りやすく、株式の割合を高めに設定する傾向があります。一方、退職が近づいている中高年層の場合は、資産の安全性を重視し、債券や現金の比率を増やすことが望ましいでしょう。
具体的な資産配分の例としては、若い投資家の場合、株式が70~80%、債券が15~25%、そして現金やその他の資産が5~10%といった割合が考えられます。中高年の投資家では、株式40~50%、債券40~50%、現金やその他が10~20%程度となることが一般的です。もちろん、これらの割合はあくまで一例であり、個々のライフプランやリスク許容度に応じて調整する必要があります。
さらに、初心者にとっては個別銘柄の選定は難しく感じるかもしれませんが、インデックスファンドの自動積立を活用することで、手軽に分散投資が実現できます。インデックスファンドは、市場全体をカバーするため個別のリスクを避けられる上、手数料も低いため長期投資に非常に向いています。毎月一定額を自動で積み立てる方法は、相場のタイミングに左右されず、ドルコスト平均法の効果も期待できるので、特に初心者におすすめです。
また、投資を始めた後も大切なのは、初めに設定した資産配分を定期的に見直すことです。市場の動向によっては、ある資産クラスの比率が大幅に変わることがあるため、年に1~2回のリバランスを行い、当初の目標割合に戻すことが求められます。ぼく自身は、年末にリバランスを実施して、もし株式の割合が増えてしまった場合には一部を債券に振り分けるなどして、リスク管理に努めています。
このように、実践的なアセットアロケーション戦略は、自分自身のリスク許容度や投資期間を正確に把握し、具体的な資産配分を設定するところから始まります。その後、インデックスファンドを利用した自動積立や、定期的なリバランスを実施することで、常に市場環境に適応しながらリスクとリターンのバランスを最適化していくことが大切です。投資初心者の皆さんも、まずは小さな一歩から自分だけのアセットアロケーション戦略を構築してみてください。
リスクとリターンのバランスと資産取り崩し時の考え方
投資におけるリスクとリターンのバランスは、成功するための基本中の基本です。リターンが高ければリスクも高いという原則は、投資の世界では「トレードオフ」と呼ばれており、これを理解することがとても大切です。つまり、たとえば株式のようなリスクの高い資産は、期待できるリターンも大きい反面、価格の変動が激しく、短期的には大きな損失を被る可能性もあるのです。一方、債券や現金などの安全資産は、リターンは低いものの、値動きが穏やかで資産を守る役割を果たしてくれます。
ぼくは、投資を始めるときにまず自分自身のリスク許容度を正直に見極めることからスタートしました。例えば、もし急な資金が必要になる可能性がある場合や、資産の大幅な減少に耐えられないと感じるなら、安全性の高い資産の比率を増やすことが重要です。逆に、若い時期であれば多少の変動は許容でき、よりリターンが大きい株式に重きを置く戦略が考えられます。
また、投資は資産形成フェーズだけでなく、将来の資産取り崩し、つまりリタイア後の生活資金としての取り崩しにも大きく関係してきます。資産をどのように取り崩すかは、長期的なリスク管理と同じくらい重要なテーマです。たとえば、退職後も当初設定したアセットアロケーションの比率を意識しながら、一定の割合で資産を取り崩すことで、予期せぬ市場の変動によって全体のバランスが崩れるリスクを回避することができます。ぼく自身は、リタイア後の生活資金を計画する際にも、できるだけ初期の資産配分を維持する戦略を採用しており、これにより安心して長期の資産形成を続けられると考えています。
さらに、資産取り崩しの際には「サステナブル・ウィズドローアル・レート(持続可能な取り崩し率)」という考え方も参考になります。これは、毎年一定の割合で資産を取り崩しても、資産が尽きずに長期にわたって生活資金を確保できるという方法です。具体的には、年4%程度の取り崩し率が理想とされることが多く、これにより市場の下落局面でも資産を持続させる工夫がなされています。もちろん、各自のライフスタイルや市場環境によって最適な取り崩し率は変わるので、定期的な見直しが必要です。
また、リスクとリターンのバランスを考える上で、分散投資の効果は非常に大きいです。複数の資産クラスに投資することで、一つの資産が値下がりしても、他の資産がその損失を補う可能性があり、全体としてのリスクを軽減することができます。こうした分散の効果は、資産の取り崩し時にも有効で、例えば市場が大きく下落した場合でも、債券や現金の割合が高ければ、取り崩しによるダメージを最小限に抑えることができます。
結局のところ、リスクとリターンのバランス、そして資産取り崩しの戦略は、一朝一夕で完璧にできるものではなく、定期的な見直しと調整が必要です。投資初心者の皆さんも、まずは自分の生活や将来の目標に合わせてリスク許容度を明確にし、資産の分散と持続可能な取り崩し方法を計画することが、長期的な資産形成の成功につながると考えてください。市場の変動に一喜一憂せず、計画的に資産を守りながら増やしていくことが、ぼくが実践しているリスク管理の基本です。
まとめ
ここまで、なぜ「アセットアロケーション」が投資パフォーマンスの90%を決定するのか、その理由と実践方法について解説してきました。
1986年に発表されたBHB studyをはじめとする学術的根拠は、資産の配分が成功の鍵であることを強く示しています。ぼく自身も、投資を始める前にじっくりとアセットアロケーション(アセアロ)を考え、株式と債券を基軸に自動積立投資を実践しています。さらに、将来の資産取り崩し時にも初期の資産配分を維持する戦略を採用し、長期的な安定運用を目指しています。
投資初心者の皆さん、まずは「どの資産をどれだけ持つか」という基本に立ち返ってみてください。焦らず自分に合ったアセットアロケーションを構築することで、短期の市場の波に左右されず、着実に資産形成を進めることができるはずです。今日から実践できる具体的な戦略を取り入れ、未来のための投資ライフを楽しんでいきましょう!