【2025年最新】個人向け国債「変動10年」がアツい!金利上昇局面で初心者におすすめな理由とリスク管理術

投資ニュース解説

資産運用に関心を持つ方が増えている中、最近ニュースやSNSで「国債」という言葉をよく見かけませんか。

「国債って、国の借金でしょ? なんだか難しそう」 そんなふうに思っているとしたら、実はとってももったいないかもしれません。

2025年11月30日現在、資産運用界隈で話題になっているニュースがあります。それは、個人向け国債の金利が魅力的な水準まで上がってきているということです。

【個人向け国債】「変動10年」半年ごとの利率はどうなってる?《適用利率の推移》を見てみる(LIMO) - Yahoo!ニュース
金利が上昇傾向にある中、安全性の高い資産として「個人向け国債」が改めて注目を集めています。とりわけ長期の変動型や中期の固定型は、利回りの改善が進んだことで関心が高まり、預金より有利に資産を置きた

まずは、話題となっているニュースのポイントを整理しましょう。

金利上昇傾向の中、安全資産である「個人向け国債」の人気が急上昇しています。特に「変動10年」タイプは、直近の募集(第188回)で年率1.10%(税引前)という高い利率を記録しました。これにより、銀行預金よりも有利にお金を増やしたい層から熱い支持を受けています。その一方で、「買うべきではない」という意見もあり、正しい判断が必要とされています。

いかがでしょうか。 銀行の普通預金金利が長い間「0.001%」や「0.02%」だった時代を知っている私たちからすると、「1%越え」というのは、かなりインパクトのある数字です。

これまでは「投資=株式(NISAなど)」というイメージが強かったかもしれませんが、ここにきて「守りの資産」としての国債が、輝きを取り戻しているのです。

なぜ今、みんなが国債に注目しているのか。その理由は単純です。 「元本割れのリスクなしに、銀行預金よりも高い利息がもらえるから」。これに尽きます。

特に今回のニュースで注目すべきは、「変動10年」というタイプです。これは、世の中の金利が上がれば、持っている国債の金利も自動的にアップするという、今のインフレ・金利上昇局面にぴったりの機能を持っています。

この記事では、投資初心者の方に向けて、話題の「個人向け国債 変動10年」の魅力を余すことなく、そして正直なデメリットも含めて徹底解説していきます。「せっかく貯めたお金、減らしたくないけど増やしたい」という方、必見です!

「変動10年」って何?固定金利との違いと、初心者が選ぶべき最強の理由

「個人向け国債」と一口に言っても、実は3つの種類があることをご存知ですか。スーパーに行くとお醤油にも「濃口」「薄口」「減塩」があるように、国債にもタイプがあります。

今回、絶対に覚えて帰ってほしいのが「変動10年」です。

まず、3つの違いを整理しましょう。2025年11月募集分の利率で見比べてみます。

【変動10年】 満期:10年 金利の決まり方:半年ごとに変動 今回の利率(年率):1.10% 特徴:金利上昇に強い一番人気の商品です。

【固定5年】 満期:5年 金利の決まり方:満期まで変わらない 今回の利率(年率):1.19% 特徴:5年間の計画が立てやすいのが特徴です。

【固定3年】 満期:3年 金利の決まり方:満期まで変わらない 今回の利率(年率):0.99% 特徴:短期間で手堅く運用したい方向けです。

※利率は税引前の数字です。

これを見て、「固定5年の方が1.19%で、変動10年の1.10%より高いから、固定5年の方がいいのでは?」と思った方もいるかもしれません。素晴らしい着眼点ですが、ここには少し落とし穴があります。

投資初心者の方に私が「変動10年」を強くおすすめする理由は、今の日本が「これから金利が上がるかもしれない(または高い状態が続く)」という局面にあるからです。

「固定」タイプは、買った瞬間に満期までの利率が決まってしまいます。もし来年、世の中の金利が3%になったとしても、あなたの「固定5年」は1.19%のままです。これでは、金利上昇の恩恵を受けられません。

一方で「変動10年」は、半年ごとに適用される金利が見直されます。 もし世の中の金利が上がれば、それに連動してあなたの持っている国債の金利も上がります。つまり、「インフレ(物価上昇)」や「金利上昇」のリスクに自動的に対応してくれる機能がついているのです。

さらに、「変動10年」には以下の3つの鉄壁のメリットがあります。

1つ目は、元本保証です。国が破綻しない限り、おあずけしたお金は必ず戻ってきます。 2つ目は、最低金利保証です。どんなに不景気になって世の中の金利が下がっても、「0.05%(年率)」より下がることはありません。 3つ目は、途中換金OKです。発行から1年経てば、いつでも換金できます(直近2回分の利子が引かれますが、元本は割れません)。

「将来どうなるかわからないから不安」という初心者の方こそ、状況に合わせて姿を変えてくれる「変動10年」がベストパートナーになり得るのです。

投資のプロも実践!株式投資の「クッション」として国債を使うアセットアロケーション

ここからは少しステップアップしたお話です。「アセットアロケーション」という言葉を聞いたことがありますか。

これは、日本語で言うと「資産配分」。「卵を一つのカゴに盛るな」という投資の格言があるように、お金を一つの場所に集中させず、いろいろな場所に分けてリスクを管理しようという考え方です。

最近は「新NISAで全世界株式(オルカン)やS&P500に投資している」という方も多いと思います。これらは「株式クラス」と呼ばれ、資産を大きく増やすための「エンジン」の役割を果たします。でも、エンジン全開で走っていると、暴落という急カーブで大事故(資産が激減)を起こすリスクもあります。

そこで登場するのが、「クッション(またはブレーキ)」の役割を果たす「債券クラス」です。

株式は「攻め」の資産です。景気が良いと増えますが、暴落すると大きく減ります。 一方で、債券や国債は「守り」の資産です。増え方は穏やかですが、株式が暴落しても価値が変わりにくい、あるいは上がることがあります。

「守りなら、銀行預金(現金)でいいんじゃない?」 そう思うかもしれません。もちろん、すぐに使うお金は現金で持っておくべきです。 しかし、現金の最大の弱点は「インフレに弱い」ことです。

モノの値段が上がる(インフレ)と、現金の価値は実質的に目減りします。銀行に100万円置いておいても、物価が2%上がれば、その100万円で買えるものは少なくなってしまいます。

ここで「個人向け国債 変動10年」の出番です。 先ほどお伝えした通り、変動10年は「世の中の金利(インフレ傾向)」に合わせて利息が増える仕組みを持っています。

つまり、株式が暴落した時は、元本保証の国債が資産全体の下落を和らげる「クッション」になり、インフレが起きた時は、金利が上がって利息が増えるので、現金の価値下落を防ぐ「防波堤」になります。

このように、株式(リスク資産)を持っている人こそ、ポートフォリオ(資産の組み合わせ)の一部に「個人向け国債」を組み込むことで、枕を高くして眠れる強固な資産配分が完成するのです。

「株式50%:個人向け国債50%」あるいは「株式70%:個人向け国債30%」など、ご自身のリスク許容度に合わせて調整してみてください。この「負けない組み合わせ」を作ることが、投資を長く続けるコツです。

実際の数字でシミュレーション!半年ごとに金利が変わる「面白さ」とインフレへの強さ

では、実際に「変動10年」を持っていると、どのように利息が変わっていくのか、具体的なデータを見てイメージを膨らませましょう。

今回のニュース記事でも触れられていた、2023年4月に発行された国債(第156回債)の金利推移がとても良い教科書になります。

【個人向け国債「変動10年(第156回債)」適用利率の推移】

・令和5年4月16日から令和5年10月15日:0.33%  

・令和5年10月16日から令和6年4月15日:0.43%  

・令和6年4月16日から令和6年10月15日:0.47%  

・令和6年10月16日から令和7年4月15日:0.61%  

・令和7年4月16日から令和7年10月15日:0.92%  

・令和7年10月16日から令和8年4月15日:1.06%

見てください。発行当初は0.33%だった金利が、わずか2年半で1.06%まで上昇しています。 もし、この時に「固定金利」の国債を買っていたら、0.33%のまま指をくわえて見ているしかありませんでした。しかし、変動10年を選んだ投資家は、何も手続きをしなくても、勝手に利息が増えていったのです。

次に、利息受け取りのシミュレーションをしてみましょう。 例えば、今回の募集(第188回、金利1.10%)で100万円分購入したとします。

金利は年率1.10%です。 半年の利息(税引前)は、100万円 × 1.10% ÷ 2 = 5,500円となります。 そこから約20%の税金が引かれますので、手取りは約4,400円です。

半年で約4,400円が指定した銀行口座に振り込まれます。「たった4,400円?」と思われるかもしれませんが、メガバンクの普通預金(仮に0.1%とします)なら、半年で税引後400円程度です。その差は10倍以上になります。

しかも、今後さらに金利が上がって1.5%、2.0%となれば、受け取れるお小遣いはさらに増えていきます。 逆に金利が下がったとしても、最低0.05%は保証されているので、「ゼロになる」ことはありません。

まさに、「上がればラッキー、下がっても安心」という、投資初心者にとって精神衛生上これ以上ない設計になっているのがお分かりいただけると思います。

「買ってはいけない」説の正体は?デメリットと途中解約のルールを正しく理解する

ここまで良いこと尽くしのように書いてきましたが、フェアな視点を持つために「デメリット」もしっかり解説します。 ネット検索で「個人向け国債」と打つと、サジェストに「おすすめしない」「買ってはいけない」と出てきて不安になった方もいるかもしれません。

その理由の多くは、以下の3点に集約されます。

1つ目は、株式に比べればリターンは低いことです。 「S&P500なら年利7〜10%狙えるのに、1%の国債なんて意味ない!」という意見です。これはその通りです。資産を爆発的に増やしたいなら国債は不向きです。しかし、先ほどお話しした通り、国債の役割は「守り」です。「全財産を株にする恐怖」への保険と考えれば、この比較はあまり意味がありません。

2つ目は、金利反映にタイムラグがあることです。 市場の金利が急上昇しても、変動10年の金利に反映されるまでには数ヶ月〜半年のタイムラグがあります。「今すぐ高い金利が欲しい」という方には、少しじれったく感じるかもしれません。

3つ目は、発行から1年は解約できないことです。 これが一番の注意点です。個人向け国債は、購入から1年間は原則として解約(換金)できません。「来月使うかもしれないお金」を入れるのはNGです。

また、1年経てば解約できますが、その際は「直近2回分(過去1年分)の利息」が差し引かれます。「えっ、損するの!?」と驚くかもしれませんが、安心してください。「元本」から引かれるわけではありません。 今まで受け取った利息から引かれる(あるいは受け取るはずの利息がもらえなくなる)だけで、最初に投資した100万円はそのまま戻ってきます。

つまり、中途解約しても「プラマイゼロ(利息分だけなかったことになる)」で済むのです。投資信託や株のように「売ったら半値になっていた」という元本割れのリスクがない分、非常に良心的なペナルティだと言えます。

「買ってはいけない」というのは、「短期間で大儲けしたい人」や「1年以内に使うお金を入れたい人」にとっての話です。長期的な資産形成を目指す初心者にとっては、これらは致命的なデメリットにはなりません。

まとめ:あなたのポートフォリオに「安心」をプラスしよう

今回は、金利上昇で注目度が高まっている「個人向け国債 変動10年」について解説しました。

記事のポイントをおさらいしましょう。

いま、金利が上昇しており、変動10年は1%超えの利回りが期待できる水準になっています。 変動10年は半年ごとの金利見直しで、インフレや金利上昇に自動対応できる最強のツールです。 株式(攻め)と国債(守り)を組み合わせることで、暴落に強いアセットアロケーション(資産配分)が作れます。 そして何より、元本割れなしという安心感があります。1年経てば解約可能で、ペナルティも利息分のみで元本は守られます。

投資の世界には「絶対」はありませんが、個人向け国債は「日本で最も安全な資産」の一つであることは間違いありません。

特に、「NISAを始めたけれど、株価の変動が怖くて夜も眠れない」という方や、「銀行に現金を寝かせたままだけど、何もしないのはもったいない」と感じている方は、ぜひ検討してみてください。多くの金融機関では1万円単位から購入可能です。

まずは資産の一部から、「守りの投資」を始めてみてはいかがでしょうか。リスクを賢くコントロールして、着実な資産形成を目指しましょう。

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