「仮想通貨って、一時期すごい話題になったけど最近どうなの？」 「ビットコイン、高すぎて今からはもう買えないよ…」
なんて思っている方も多いかもしれません。でも、実は今、仮想通貨の世界では、ぼくたちの想像をはるかに超える地殻変動が起きているんです！
つい先日、日本経済新聞に、こんな衝撃的なニュースが掲載されました。
ものすごく簡単にまとめると、 「『ステーブルコイン』という新しい波に乗れる仮想通貨だけが生き残り、乗れないものは消えていってしまうかもしれない」 という、まさに「淘汰の時代」が始まったという宣言なんです。
この変化がどれだけすごいことか。 その証拠に、今まで仮想通貨に対してめちゃくちゃ厳しい意見を持っていた、あのアメリカの超大手銀行JPモルガン・チェースのCEO、ジェイミー・ダイモンさんの発言があります。
彼は長年、「仮想通貨なんて本物の価値はない」といったスタンスだったのに、2025年7月に「これからはステーブルコインを我々の得意分野にしていくつもりだ」と、まさかの180度方向転換を表明したんです！
これって、例えるなら、ずっと「スマートフォンなんて一時の流行だ」と公言していた超有名人が、いきなり最新のスマホを片手に「今日から僕はアプリ開発のプロフェッショナルになる！」と宣言するくらいのインパクト。業界全体の風向きが、完全に変わったことを示す出来事ですよね。
「うーん、話が大きすぎてよくわからない…」 「そもそも、ステーブルコインって一体何者？」 「どの仮想通貨が生き残って、どれが消えちゃうの？」
そう感じたあなた、安心してください！ このブログでは、投資初心者のぼくと一緒に、この大きな変化の波を乗りこなすための知識を、一つひとつ丁寧に解き明かしていきます。
この記事を最後まで読み終える頃には、きっとあなたも、
- なぜ今、仮想通貨の世界で「淘汰」が始まっているのかがわかる
- 未来の仮想通貨市場で主役になる「ステーブルコイン」の正体がわかる
- これからどの仮想通貨に注目すればいいのか、その見分け方のヒントが見つかる
はずです。さあ、一緒に未来の宝の地図を読み解く冒険に出かけましょう！
そもそも「ステーブルコイン」って何？初心者にもわかるように徹底解説！
さて、冒頭で「ステーブルコイン」というキーワードが、これからの仮想通貨の運命を握っている、という話をしました。でも、「言葉は聞いたことあるけど、実はよく知らない…」という方も多いのではないでしょうか。
大丈夫です！ステーブルコインは、名前はちょっと難しそうですが、仕組みは意外とシンプルなんです。
一言でいうと、ステーブルコインは「価格が安定（Stable）しているコイン（Coin）」のこと。 具体的には、米ドルや日本円といった、ぼくたちが普段使っている法定通貨と価値が連動するように作られています。例えば、「1コイン ≒ 1ドル」といった具合に、価格がほぼ一定に保たれるんです。
「え、でも仮想通貨って価格が激しく動くのが特徴なんじゃないの？」 そうですよね。ビットコインや他の多くの仮想通貨は、1日で10%以上も価格が変動することがザラにあります。これが魅力でもあり、リスクでもあります。
でもステーブルコインは違います。価格を安定させるために、「裏付け資産」というものを持っています。これは、「私たちが発行しているコインと同じ価値の資産を、ちゃんと別に保管していますよ」という証明のようなもの。主に、安全資産とされる米国債などがその裏付けとして使われています。
なぜ今、ステーブルコインが世界中で大注目されているの？
その最大の理由が、2025年7月にアメリカで成立した「GENIUS（ジーニアス）法」という法律です。
これは、ものすごく重要な法律です。今までは、誰でもステーブルコインを発行できたので、中には怪しいものや、本当に裏付け資産があるのか疑わしいものもたくさんありました。
しかし、このGENIUS法によって、「国から認可された事業者だけが、米国債などを裏付けとしてステーブルコインを発行できる」というルールができたのです。
これはつまり、国がステーブルコインに「お墨付き」を与えたということ。 このおかげで、今まで仮想通貨を敬遠していた大手企業や金融機関が、「これなら安心して扱える！」と一気に参入しやすくなったわけです。冒頭でお話ししたJPモルガンのCEOの心変わりも、この法律が大きく影響しているんですね。
【初心者向け解説】そもそもブロックチェーンって何？
ステーブルコインも、ビットコインなどと同じく「ブロックチェーン」という技術が土台になっています。 ブロックチェーンを簡単に例えるなら、「世界中のみんなで監視している、絶対に改ざんできない取引ノート」です。 取引の記録（ブロック）が、鎖（チェーン）のようにつながって保存されていくので、誰かが不正をしようとしても、世界中の監視の目をごまかすことは極めて困難です。この透明性と安全性の高さが、仮想通貨の根幹を支える技術なんです。
ちなみに、「イーサリアム」や「ソラナ」など、仮想通貨によって使っているブロックチェーンが違うのは、この「取引ノートのルールや書き方（プログラム）」がそれぞれ異なるからです。それぞれに得意なこと、不得意なことがあるんですね。
ステーブルコインが普及すると、ぼくたちの生活はどう変わる？
ステーブルコインは、単なる投資対象ではありません。価格が安定しているので、決済手段として非常に優れています。
例えば、アメリカの大手仮想通貨取引所コインベースは、ネットショップ（ECサイト）の運営者が、簡単にステーブルコイン決済を導入できるサービスを始めています。
これが普及すれば、海外のサイトで買い物をする時に、クレジットカードの高い手数料を払わなくても、ステーブルコインで瞬時に、そして安価に支払いができるようになるかもしれません。まさに、国境を越えた新しいお金の形なんです。
このように、ステーブルコインは「信頼性」と「利便性」を手に入れたことで、仮想通貨を一部の投資家のものから、社会全体のインフラへと進化させる可能性を秘めているのです。
イーサリアムはなぜ急騰した？ステーブルコインとの深い関係
ステーブルコインが「信頼できる便利なお金」として注目されていることは、お分かりいただけたかと思います。では、このステーブルコインの普及が、既存の仮想通貨にどんな影響を与えるのでしょうか？
その答えを象徴するのが、ある仮想通貨の劇的な価格上昇です。その名は「イーサリアム」。
ビットコインに次ぐ時価総額No.2の仮想通貨として有名ですが、このイーサリアム、なんとGENIUS法が成立した2025年7月のたった1ヶ月間で、価格が約5割も急騰したんです！
「なぜ、イーサリアムだけがそんなに上がったの？」
その答えこそが、今回のテーマであるステーブルコインとの深い関係にあります。
イーサリアムは、ただの仮想通貨ではありません。それは「スマートコントラクト」という、契約を自動で実行するプログラムを動かせるプラットフォーム（土台）としての機能を持っています。
このイーサリアムという土台の上で、今、ステーブルコインが爆発的に使われ始めているのです。
これを例えるなら、イーサリアムが「高速道路」で、ステーブルコインがその上を行き交う「トラック」のようなもの。便利なトラック（ステーブルコイン）が増えれば増えるほど、その高速道路（イーサリアム）を使いたい人が増え、高速道路そのものの価値（イーサリアムの価格）が上がっていく、というイメージです。
世界の大企業がイーサリアムを選ぶ理由
この動きは、個人の投資家だけではありません。世界的な大企業が、こぞってイーサリアムという「高速道路」を使い始めています。
- ブラックロック: 世界最大の資産運用会社であるブラックロックは、2024年にイーサリアム上で、トークン化された米国債ファンド「BUIDL」の取り扱いを開始しました。これは、現実世界の金融資産をデジタル化したもので、その決済にステーブルコインが使われています。
- ソニーグループ: 日本を代表する企業のソニーも、イーサリアムを基盤にした独自のブロックチェーン「Sony Chain (ソニューム)」を一般公開しました。このサービスでも、決済手段としてステーブルコインの「USDC」が採用されています。
世界の名だたる企業が「イーサリアムを使おう！」と判断している。この事実が、投資家に絶大な安心感と期待感を与え、価格を押し上げる大きな要因となっているのです。
【初心者向け解説】「レイヤー2」って何？
ニュース記事に「レイヤー2」という言葉が出てきましたね。これも重要なキーワードです。 人気の高速道路（イーサリアム）は、利用者が増えすぎると渋滞してしまい、通行料（取引手数料）が高くなるという問題点がありました。 そこで登場したのが「レイヤー2」という技術です。これは、元の高速道路の上にもう一本、さらに高速で通行料の安い道路を建設するようなイメージです。 ソニーが開発した「ソニューム」もこのレイヤー2の一種。取引をまとめて処理することで、イーサリアム本体の負担を減らし、コストを劇的に下げることができるんです。この技術のおかげで、イーサリアムはさらに多くの人に使われる可能性が広がっています。
アメリカの金融大手シティグループは、ステーブルコインの市場規模が2030年までに最大で3.7兆ドル（約550兆円！）、現在の10倍以上になると予測しています。この巨大な市場の成長の恩恵を最も受けるのが、プラットフォームとしての地位を確立しつつあるイーサリアムだ、と多くの投資家が考えているわけです。
企業の参入で過熱する「アルトコイン」投資
イーサリアムがステーブルコインという追い風を受けて急成長している一方で、もう一つ、今の仮想通貨市場で非常に面白い動きが起きています。それが、企業による「アルトコイン」への投資です。
「アルトコインって何？」 これは「Alternative Coin（代替のコイン）」の略で、ビットコイン以外の仮想通貨すべてを指す言葉です。イーサリアムもアルトコインの一種ですし、それ以外にも数千、数万という種類のコインが存在します。
今、アメリカの上場企業を中心に、このアルトコインに巨額の資金を投じる動きが加速しているんです。
株価が9倍に！？企業のアルトコイン投資が市場を動かす
例えば、こんな事例があります。 アメリカのナスダック市場に上場している電子たばこメーカー、CEAインダストリーズ。この会社の株価が2025年7月28日、なんと前日に比べて一時9倍以上にまで跳ね上がりました。
その理由は、同社が「最大12.5億ドル（約1800億円）を調達して、バイナンスコインに投資します！」と発表したからです。
バイナンスコインは、世界最大級の仮想通貨取引所バイナンスが発行するアルトコインです。一企業の投資発表がきっかけで、思惑的な買いが殺到し、バイナンスコイン自体の価格も過去最高値を更新しました。
また、再生可能エネルギー企業のヴィヴォパワー・インターナショナルは、アルトコインのXRPに投資するため、サウジアラビアの王族などから1.2億ドルを調達したと発表しています。
なぜ企業はアルトコインに注目するの？
彼らがビットコインだけでなく、アルトコインにまで投資の幅を広げているのには、明確な理由があります。それは、大きな値上がりへの期待です。
ビットコインは既に「デジタルの金」としての地位を確立し、価格も非常に高くなりました。一方で、多くのアルトコインはまだ価格が安く、いわば「出遅れている」状態です。
企業はそこに目をつけ、「第二、第三のビットコイン」を探す宝探しのように、将来有望なアルトコインに先行投資しているのです。トランプ大統領が国の戦略備蓄にビットコインを加える方針を示したことから、「XRPのような他のアルトコインも、いつか国の備蓄対象になるのでは？」という思惑も、この動きを後押ししています。まさに「二匹目のどじょう」を狙った戦略ですね。
【初心者向け解説】「時価総額」って大事なの？
仮想通貨の話でよく出てくる「時価総額」。これは「発行されているコインの総数 × 1コインあたりの価格」で計算され、その仮想通貨の規模や市場での価値を示す指標です。株でいうところの、会社の規模のようなものですね。 ビットコインやイーサリアムは時価総額が非常に大きい（市場が大きい）ので、価格を動かすには莫大な資金が必要です。 一方で、多くのアルトコインは時価総額がまだ小さいです。これはつまり、比較的小さな資金の流入でも、価格が大きく変動しやすいということ。CEAインダストリーズの例のように、一企業の投資発表で価格が急騰するのはこのためです。これは大きなリターンを生む可能性がある一方で、価格が急落するリスクも高いことを意味します。
この流れは日本も例外ではありません。東証に上場しているリミックスポイントは、ビットコインだけでなく、イーサリアムやXRPなど5種類の仮想通貨に投資しており、その時価総額は約170億円にまで膨らんでいます。企業による仮想通貨投資は、もはや世界的なトレンドなのです。
投資初心者が知っておくべきリスクと未来の見極め方
ここまで、ステーブルコインの普及によるイーサリアムの成長や、企業によるアルトコイン投資の活発化など、夢のある話をしてきました。これだけ聞くと、「よし、ぼくもアルトコインで一攫千金を目指すぞ！」と意気込んでしまうかもしれません。
でも、ちょっと待ってください！ 投資の世界、特に仮想通貨のように新しい市場では、大きなチャンスの裏には必ず大きなリスクが潜んでいます。
英デジタル資産運用会社コインシェアーズの調査によると、2025年7月には、ビットコインから資金が流出し、その分がイーサリアムやXRPといったアルトコインに流れる現象が見られました。これは市場が「次の投資先」を探して過熱しているサインとも言えます。
仮想通貨関連企業Alrphractalは、「ビットコインとアルトコインの価格の相関性（同じような値動きをする度合い）が下がると、市場全体の変動率（ボラティリティー）が上昇し、価格が乱高下しやすくなる」と警告しています。
実際に、7月下旬にはビットコインとイーサリアムの値動きが逆になる「逆相関」の状態も見られました。これは、市場が非常に不安定になっている証拠かもしれません。アルトコインは市場が未熟な分、ふとしたきっかけで一気に価値を失う危険性もはらんでいるのです。
じゃあ、どうやって「生き残るコイン」を見極めるの？
淘汰の時代を生き抜き、将来的に価値を上げていく仮想通貨には、どんな特徴があるのでしょうか。 その最大のヒントが、まさに今回のテーマである「ステーブルコイン」です。
ニュース記事の専門家が指摘しているように、これからの仮想通貨の価値は、「そのプラットフォーム上で、どれだけステーブルコインを利用するサービスが生まれるか」にかかっています。
ぼくたち投資家が、これから仮想通貨の将来性を見極める上で注目すべきポイントは、以下の3つです。
- どんな便利なサービスがあるか？ その仮想通貨のブロックチェーン上で、人々が使いたくなるようなゲームやNFTマーケット、金融サービス（DeFi）などが実際に動いているか？
- 大手企業と提携しているか？ ソニーやブラックロックのように、信頼できる大手企業がその技術を採用しているか？ これは大きな安心材料になります。
- ステーブルコインが使いやすいか？ そのブロックチェーンで、ドルや円と連動したステーブルコインを簡単に、そして安く利用できる環境が整っているか？
これらの視点で各プロジェクトをチェックすることで、単なる噂や価格の動きに惑わされず、その仮想通貨が持つ「本質的な価値」を判断する手助けになります。
投資初心者のぼくたちが、まずやるべきこと
これから仮想通貨投資を始めてみたい、という方は、いきなり全財産を投じるようなことは絶対にやめてください。まずは、
- 失くなってもいいと思える少額から始める
- 信頼できる国内の仮想通貨取引所で口座を開設する
- 今回のように、信頼できる情報源から学び続ける
ことを強くお勧めします。 未来は誰にも予測できませんが、正しい知識を身につけることで、大きな失敗を避け、チャンスを掴む確率を格段に上げることができます。
淘汰の時代は、恐れるだけのものではありません。本物だけが選ばれる時代だからこそ、ぼくたち個人投資家にも大きなチャンスがあるのです。
まとめ：淘汰の時代が始まった！仮想通貨投資で成功するための3つのキーワード
さて、今回は「仮想通貨の淘汰の時代」をテーマに、ステーブルコインが市場に与えるインパクトについて、かなり詳しく見てきました。最後に、今回の内容をもう一度おさらいしておきましょう！
- キーワード1：ステーブルコインの台頭 価格が法定通貨（ドルなど）と連動する「ステーブルコイン」が、国の法整備（GENIUS法）も追い風に、社会的な信頼を獲得。決済手段としての普及が本格化し、仮想通貨市場の主役に躍り出ました。
- キーワード2：プラットフォームの価値向上 ステーブルコインという「便利なトラック」が走り回るための「高速道路」として、イーサリアムのようなプラットフォームの価値が急上昇。大手企業が採用するブロックチェーンは、今後も成長が期待されます。
- キーワード3：アルトコインへの資金流入とリスク ビットコインの出遅れを挽回しようと、企業や投資家がアルトコイン（ビットコイン以外の仮想通貨）に注目。大きなリターンが期待できる一方で、価格変動が非常に激しいというリスクも抱えています。
これからの仮想通貨との付き合い方
「淘汰の時代」と聞くと、なんだか怖いイメージを持つかもしれません。しかし、見方を変えれば、「怪しいものが消え、本当に価値のある『本物』だけが残る時代」の始まりとも言えます。
これは、ぼくたち投資初心者にとっては、むしろ分かりやすく、チャンスの多い時代になったと言えるのではないでしょうか。
これからの仮想通貨選びの基準は、とてもシンプルです。 「その仮想通貨は、ステーブルコインに愛されているか？」 この一点を意識するだけでも、未来の有望なコインを見つけ出す精度は格段に上がるはずです。
もちろん、投資に絶対はありません。だからこそ、焦らず、自分のペースで学び続けることが何よりも大切です。このブログでは、これからも投資初心者の「ぼく」の目線で、難しいニュースを分かりやすく解き明かし、皆さんと一緒に成長していきたいと思っています。
未来の資産を作るための冒険は、まだ始まったばかりです！
