最近、「トランプコイン」や「新NISA」、「AI株」なんて言葉をよく耳にしませんか?テレビやネットを見ていると、「今、コレが熱い!」「乗り遅れるな!」といった情報がたくさん流れてきて、なんだかソワソワしてしまいますよね。
「みんなが儲かっているなら、自分も…」
そんな風に思うのは、ごく自然なことです。でも、ちょっと待ってください。その「ブーム」、本当に安全なのでしょうか?
実は、多くの人が熱狂する投資ブームには、思わぬ危険が潜んでいることが多いんです。
この記事では、投資経験の浅いぼくたちのような初心者が、流行りに乗って大きな失敗をしてしまわないように、投資ブームの危うさと、その賢い付き合い方について、一緒に考えていきたいと思います。
「短期で一攫千金!」そんな甘い話に惑わされず、5年後、10年後に「やっててよかった」と思えるような、本質的な資産形成のヒントを掴んでいきましょう!
今日は次の記事を参考に解説していきます。
/https://gentosha-go.com/articles/-/70278#anchor17
はじめに – 「トランプコイン暴落」に学ぶ、投資ブームの怖さ
まず、最近ニュースで話題になった「トランプコイン」の話から始めさせてください。
2025年7月、「トランプコインが最安値に接近した」というニュースが流れました。このトランプコイン、発行された直後にはなんと1枚75ドルまで値段が上がったんです。すごい熱狂ですよね。
でも、その熱狂は長くは続きませんでした。価格はどんどん下がり続け、一時は7ドル台まで大暴落。わずかな期間で、価値が10分の1以下になってしまったんです。
もし、一番高い時に「今がチャンスだ!」と飛びついていたら…考えるだけでも恐ろしいですよね。これこそが、”ブームに乗った投資”の怖さを象徴する出来事なんです。
「みんなが買っているから」「なんだか儲かりそうだから」という理由だけで飛びつくと、熱狂が冷めたときに、高値で買ったコインや株を抱えて途方に暮れる…なんてことになりかねません。
このような「ブームと暴落」の物語は、トランプコインに限りません。
- 暗号資産(仮想通貨):ビットコインを筆頭に、夢のような儲け話が聞こえてくる一方で、価値が半減することも珍しくないジェットコースター相場。
- 新NISA:国が推奨するお得な制度として大ブームですが、「NISAなら絶対儲かる」と勘違いしていませんか?
- AI関連株:「未来のテクノロジーだ!」と株価が何倍にもなっていますが、その価格、本当に実力に見合っているのでしょうか?
- 米国株:「世界最強!」と誰もが信じていますが、人気者だからこそのリスクはないのでしょうか?
この記事では、こうした最近の投資ブーム一つひとつに潜む「危うさ」を、初心者にも分かりやすく解き明かしていきます。そして、ブームに踊らされずに、自分の大切なお金を着実に守り、育てていくための「王道」の方法についても、しっかり解説します。
流行りの情報に振り回されるのは、もうおしまいにしましょう。この記事を読み終える頃には、あなたもきっと、地に足のついた投資家としての一歩を踏み出せるはずです。
なぜブームは危険?暗号資産とAI株の熱狂とリスク
では、どうして投資の「ブーム」は危険なのでしょうか?ここでは、特に熱狂が生まれやすい「暗号資産」と「AI株」を例に、その中身を覗いてみましょう。
椅子取りゲーム?暗号資産ブームの光と影
ビットコインや、先ほどのトランプコインのような暗号資産(仮想通貨)の世界は、まさに「光と影」が渦巻いています。
SNSを見れば、「〇〇コインで資産が100倍になった!」なんて、夢のような話が飛び交っていますよね。確かに、短期間で価格が爆発的に上がるコインが存在するのは事実です。でも、その裏側を冷静に見てみることが大切です。
特に「ミームコイン」と呼ばれる種類のコインには注意が必要です。
【かんたん解説】ミームコインとは? インターネット上のジョークや流行(ミーム)を元に作られた暗号資産のこと。有名なものに、柴犬のアイコンで知られる「ドージコイン」などがあります。特定の技術や実用性よりも、話題性や人気だけで価格が大きく変動するのが特徴です。トランプコインもこの一種とされています。
ミームコインの価格は、そのコインが将来どれだけ役に立つか、ではなく、「次に誰かが、もっと高い値段で買ってくれるだろう」という期待だけで成り立っていることが多いんです。これを経済学では「より愚かな者の理論」と呼んだりします。
まるで、音楽が止まった時に椅子に座れなかった人が負ける「椅子取りゲーム」のようですよね。みんなが熱狂している間は価格が上がり続けますが、誰かが「この値段は高すぎる」と気づいて売り始めた途端、価格は一気に崩れ落ちます。最後にババを引いてしまうのは、熱狂の渦中で冷静さを失ってしまった人なのです。
さらに、暗号資産の世界はまだルールが整備されていないため、詐欺的なプロジェクトも後を絶ちません。「ラグプル」と呼ばれる、運営者が資金を持ち逃げするような詐欺も実際に起きています。
【対策】 暗号資産に投資するなら、最悪なくなってもいいと思える「お小遣いの範囲」で試す程度にしましょう。「値上がりの理由が、人気だから、という以外に説明できないもの」には、手を出さないのが鉄則です。
「これはバブル?」と言われるAI関連株の急騰
次に、株式市場のブームを見てみましょう。最近の主役は、なんといっても「AI(人工知能)」ですよね。
ChatGPTの登場以来、「AIが世界を変える!」という期待から、AIに関連する企業の株価がものすごく上がっています。特に有名なのが、AI向けの半導体で圧倒的なシェアを誇る「NVIDIA(エヌビディア)」という会社です。
でも、この急激な株価の上昇を見て、市場のプロたちの中には「これはITバブルの再来ではないか?」と心配する声も上がっています。
【かんたん解説】ITバブル(ドットコムバブル)とは? 2000年頃に起きた、インターネット関連企業の株価が異常に高騰した現象のこと。「インターネットが未来だ!」という熱狂から、まだ利益も出ていないような会社の株価まで何十倍にもなりましたが、その後ブームが去ると株価は暴落し、多くの投資家が大きな損失を出しました。
今のAIブームも、当時の状況と似ている点があるんです。AIという技術自体が素晴らしいものであることは間違いありません。でも、それが「すぐに企業の利益につながるか」はまた別の話。
研究開発にお金がかかるばかりで、まだほとんど利益に貢献していない企業の株価まで「AI関連だから」という理由だけで何倍にもなっているとしたら…それは少し行き過ぎた期待、つまり「バブル」なのかもしれません。
実際、2023年の米国株市場の上昇は、そのほとんどが「マグニフィセント7」と呼ばれる巨大ハイテク企業7社によるものだった、というデータもあります。市場全体が盛り上がっているように見えて、実はごく一部の銘柄だけが買われている、という偏った状況は、過熱のサインとして注意が必要です。
【対策】 「AI」という言葉だけに飛びつくのはやめましょう。その企業が、AIを使って具体的にどうやって利益を上げているのか、または上げる計画があるのか、少し調べてみる癖をつけることが大切です。もし「株価が上がっている理由は、AIブームだから」というだけなら、一度立ち止まって冷静に考える必要があります。
次は、もっと身近な「新NISA」や「米国株」のブームに潜む、意外な落とし穴について見ていきましょう。
身近なブームも要注意!新NISAと米国株投資の落とし穴
「暗号資産やAI株はちょっと怖いけど、NISAや米国株なら安心でしょ?」
そう思っている方も多いかもしれませんね。確かに、これらは国が推奨していたり、実績があったりと、安心材料が多いように見えます。でも、ここにもブームならではの注意点があるんです。
熱狂する新NISAブーム、その功罪
2024年から始まった新NISA。非課税のメリットが大きいことから、テレビや雑誌で大々的に特集され、まさに国民的な投資ブームになっていますよね。
これまで投資に興味がなかった若い世代が、資産形成を始めるきっかけになったのは、本当に素晴らしいことだと思います。ぼくの周りでも「とりあえずNISA口座作ったよ!」という友達がすごく増えました。
でも、このブームには少し心配な側面もあります。それは、「NISAさえやっておけば、お金は勝手に増える」というような、安易な期待が広まっていることです。
忘れてはいけないのは、NISAはあくまで「投資で得た利益に税金がかからなくなる”制度(ハコ)”」だということ。魔法の杖ではありません。
【かんたん解説】NISAのリスクとは? NISA口座で株や投資信託を買うということは、当然ながら「リスク資産」を持つということです。どんなに非課税の恩恵があっても、投資した商品が値下がりすれば、元本割れ(投資したお金より資産が減ってしまうこと)の可能性はあります。損失が出ても、税金が安くなるわけではありません。
金融機関が熱心にNISAを宣伝するのは、自社の商品を買ってもらって手数料収入を得たい、というビジネス上の理由もあります。「みんなやってるから」「非課税枠を使い切らなきゃ損!」と焦って、自分のリスク許容度(どれくらいの損失まで耐えられるか)を超えた投資をしてしまうのが、一番怖いパターンです。
【対策】 NISAは、長期的な資産形成の強い味方です。でも、ブームに煽られて焦る必要は全くありません。まずは、毎月5,000円や1万円といった、無理のない金額から積立を始めてみましょう。「NISA枠を埋めること」が目的にならないように、自分のペースを守ることが何よりも大切です。
「最強」と呼ばれる米国株投資、その裏側
新NISAの投資先として、今や「オルカン(全世界株式)」と人気を二分するのが、S&P500などの米国株価指数に連動する投資信託です。
【かんたん解説】S&P500とは? アメリカを代表する優良企業500社の株価を元に計算される株価指数のこと。これに連動する投資信託を1本買うだけで、アップルやマイクロソフト、アマゾンといった世界的な大企業500社にまとめて分散投資できる、とても人気の高い商品です。
過去10年以上、米国株は右肩上がりで成長を続け、「米国株こそ最強の資産だ」と言われてきました。その実績は本物ですし、これからも世界経済を引っ張っていく存在であることは間違いないでしょう。
しかし、「誰もが信じる人気者」になったときこそ、少し注意が必要です。
- 人気者ゆえのリスク:みんなが「米国株は安泰だ」と信じて買い進めた結果、株価が実力以上に高くなっている(割高になっている)可能性があります。市場の熱狂が冷めたとき、その反動で大きく値下がりするかもしれません。
- 為替リスク:これは日本の投資家にとって、特に重要なポイントです。ぼくたちは「円」で生活していますよね。米国株に投資するということは、「円」を「ドル」に替えて投資するということです。
例えば、株価が上がらなくても、1ドル100円が1ドル150円になるような「円安」が進めば、円に戻したときの資産は増えます。ここ数年の米国株投資の好成績は、この円安に助けられた面が非常に大きいのです。
逆に、将来1ドル120円、100円といった「円高」が進むとどうなるでしょう?せっかく株価が上がっても、円に戻したときに利益が減ってしまったり、株価の下落と円高が重なって「ダブルパンチ」で損失が膨らんだりする可能性もあるのです。
【対策】 米国株が魅力的な投資先であることは間違いありません。でも、資産のすべてを米国株だけに集中させるのは避けましょう。「卵は一つのカゴに盛るな」という投資の格言通り、日本株や他の国の株式、後ほど紹介する「金(ゴールド)」など、色々な資産に分散させることがリスク管理の基本です。
次は、日々の投資判断を惑わせる「情報」との付き合い方について考えていきます。
情報の洪水に溺れない!SNS・インフルエンサーとの賢い付き合い方
スマホを開けば、いつでもどこでも投資情報にアクセスできる時代。特にX(旧Twitter)やYouTubeでは、たくさんの情報が流れてきますよね。
「〇〇株で1億円達成!」「今すぐ買うべき銘柄5選!」
そんな刺激的なタイトルを見ると、ついクリックしたくなりませんか?
最近では、フォロワーが何万人もいる「投資系インフルエンサー(フィンフルエンサー)」も登場し、彼らの発言が市場に影響を与えることさえあります。
こうした情報が、投資を始めるきっかけになったり、新しい知識を得るのに役立ったりすることもあります。でも、その一方で、SNS上の情報には大きな落とし穴があることを、絶対に忘れてはいけません。
その情報、本当に信じて大丈夫?
SNSで流れてくる情報は、まさに玉石混交。中には、意図的に嘘の情報を流して株価を操ろうとする「風説の流布」や、初心者をカモにしようとする詐欺まがいの話も紛れ込んでいます。
インフルエンサー自身に悪意はなくても、彼らが紹介する情報が常に正しいとは限りません。特に、こんな言葉には要注意です。
- 「絶対に儲かる」「100%値上がりする」 → 投資に「絶対」はありません。断定的な表現を使う人は信用しないのが基本です。
- 「この情報はここだけの話ですが…」 → なぜ、そんな大事な情報を赤の他人であるあなたにだけ教えてくれるのでしょうか?冷静に考えれば、怪しいですよね。
また、SNSの特性上、どうしても「うまくいった話」ばかりが目立ちます。「100万円が1億円になった!」という話の裏には、同じような投資で失敗した99人がいるかもしれません。でも、失敗談はなかなか表に出てきませんよね。
成功例だけを見ていると、「自分も同じように成功できるはずだ」と錯覚してしまいがちです。こうした心理的な偏り(バイアス)に気づくことが、冷静な判断への第一歩です。
情報の洪水から自分を守る方法
では、どうすれば情報の洪水に溺れずに、自分に必要な情報だけを選び取れるのでしょうか?ぼくが実践している、いくつかの簡単なコツを紹介します。
- 情報は「話半分」で聞く SNSの情報は、あくまで「参考意見の一つ」くらいに考えましょう。「へぇ、そんな見方もあるんだ」くらいで受け止めて、鵜呑みにしないことが大切です。特に、「〇〇さんがオススメしてたから」という理由だけで投資するのは、絶対にやめましょう。
- 必ず「裏付け」を取るクセをつける もし気になる情報を見つけたら、必ず一次情報で確認しましょう。例えば、企業の株の話なら、その会社の公式ホームページにある「IR情報(投資家向け情報)」を見るのが一番確実です。インフルエンサーの解釈ではなく、事実(ファクト)を自分で確認するのです。
- 情報から距離を置く「見ない勇気」を持つ SNSを見ていると、他の人が儲けているように見えて、どうしても焦ってしまいますよね。そんな時は、思い切ってアプリを閉じてみましょう。通知をオフにしたり、見る時間を決めたりするのも効果的です。大切なのは、市場の喧騒から一歩引いて、自分の頭で考える時間を持つことです。
大事なお金を守れるのは、他の誰でもない、あなた自身です。情報の波に乗りこなすスキルを身につけていきましょう。
さて、最後は、これまでの話をすべて踏まえて、「じゃあ、ぼくたち初心者は、結局どうすればいいの?」という疑問に答えていきます。流行に流されない「本質的な資産形成」の王道をご紹介します。
じゃあ、どうすればいいの?流行に流されない「本質的な資産形成」とは
ここまで、様々な投資ブームに潜む危険性について見てきました。「じゃあ、一体何に投資すればいいんだ!」と不安になってしまったかもしれませんね。
ご安心ください。流行に左右されず、長期的に資産を守り、育てていくための「王道」ともいえる方法があります。ここでは、その強力な2つの柱、「金(GOLD)」と「インデックス投資」についてご紹介します。
ポートフォリオの”お守り”、「金(GOLD)」の安定感
まず一つ目は、金(ゴールド)です。「有事の金」なんて言葉を聞いたことがあるかもしれませんね。
金は、何千年もの間、価値のあるものとして世界中で認められてきた特別な資産です。株やお金(通貨)と違って、特定の国や企業が発行しているものではありません。そのため、「無国籍通貨」とも呼ばれ、世界中どこへ行っても価値が認められます。
【かんたん解説】金がなぜ「安全資産」なの?
- インフレに強い:世の中のモノの値段が上がる(インフレ)と、お金の価値は下がりますが、実物資産である金の価値は下がりにくい、むしろ上がりやすい傾向があります。
- 金融危機に強い:戦争や経済危機など、世界が不安になると、人々は価値が安定している金を買い求めます。株価が暴落しているときに、金価格が上がることがよくあります。
金は、利子や配当を生むわけではないので、これだけで資産をどんどん増やしていく、というタイプのものではありません。
しかし、株などの他の資産が値下がりしたときに、その損失を和らげてくれる「保険」や「お守り」のような役割を果たしてくれます。ポートフォリオ(資産の組み合わせ)の中に少しでも金があると、市場が荒れた時でも、精神的な安定剤になってくれるのです。
最近では、毎月1,000円といった少額からコツコツ金を積み立てられる「純金積立」や、投資信託のように手軽に金に投資できる「金ETF」など、初心者でも始めやすいサービスが充実しています。
資産形成の王道、「インデックス投資」でコツコツ増やす
そして、資産形成の主役として、ぼくが最も信頼しているのが「インデックス投資」です。
これは、日経平均株価や米国のS&P500といった「株価指数(インデックス)」と同じような値動きを目指す投資方法です。
【かんたん解説】インデックス投資とは? 特定の指数に連動する「インデックスファンド」という投資信託を買うのが一般的です。例えば、S&P500のインデックスファンドを1本買うだけで、アメリカの主要企業500社すべてに、少しずつ投資したのと同じ効果が得られます。つまり、「市場全体をまるごと買う」ようなイメージです。
インデックス投資の最大の魅力は、その「シンプルさ」と「堅実さ」にあります。
- 手間いらずで分散投資:1本買うだけで、何百、何千という企業に分散投資できるので、自分で銘柄を選ぶ必要がありません。
- 低コスト:手数料(信託報酬)が非常に安い商品が多く、長期で運用するほど有利になります。
- 長期・積立との相性が抜群:毎月決まった額を積み立てていくことで、価格が高いときには少なく、安いときには多く買う「ドルコスト平均法」の効果で、リスクを抑えながら資産を育てることができます。
インデックス投資は、一発逆転で資産を10倍にするような派手さはありません。例えるなら、毎日コツコツ畑を耕す「堅実な農業」のようなものです。しかし、投資の世界では「継続は力なり」。長期で続けることで、「複利」の力が働き、資産は雪だるま式に増えていきます。
過去のデータを見ても、20年、30年と長期で積立投資を続けた場合、元本割れのリスクは非常に低くなることが示されています。
ブームに振り回されず、着実に資産を築きたいなら、まずはこのインデックス投資の積立から始めてみるのが、最も賢明な選択だとぼくは信じています。
まとめ:流行に流されず、自分の軸を持とう
さて、ここまで様々な投資ブームの危険性と、本質的な資産形成の方法についてお話ししてきました。
最後に、一番大切なことをお伝えします。それは、「他人は他人、自分は自分」という、ブレない軸を持つことです。
暗号資産、新NISA、AI株、米国株…どのブームも、それ自体が悪いわけではありません。しかし、周りが騒いでいるからという理由だけで飛び乗ってしまうと、熱狂の波が引いたときに、高台から突き落とされてしまうかもしれません。
本質的な資産形成とは、短期的な値動きに一喜一憂することなく、自分や家族の未来のために、長期的な視点で資産を育てることです。
- 守りの資産として、ポートフォリオに金(GOLD)という”お守り”を加える。
- 攻めの資産の主役として、インデックス投資で世界経済の成長をコツコツと取り入れる。
この2つを資産形成の土台に据えれば、世の中がどんなブームに沸いても、きっとあなたは冷静でいられるはずです。土台がしっかりしていれば、その上で、余裕資金を使って少しだけ流行りの投資にチャレンジしてみる、なんてことも可能になります。
SNSで誰かが大儲けしているのを見ても、焦る必要はありません。その人にはその人の人生があり、あなたにはあなたの人生設計と、あなたに合ったリスクの取り方があります。
もし、流行りの情報に心が揺れたら、一度立ち止まって、自分にこう問いかけてみてください。
「この投資は、本当に自分の将来の目標(ゴール)に合っているだろうか?」
この問いかけが、あなたを不要なリスクから守ってくれるはずです。
「魔法の杖」や「必勝法」はありませんが、堅実な王道を自分のペースで歩んでいけば、5年後、10年後、きっと笑顔で資産の明細を眺められる日が来ると信じています。
この記事が、あなたの資産形成の第一歩を、力強く後押しできたら嬉しいです。