2026年1月最新!個人向け国債の金利上昇中。変動10年1.39%の魅力と選び方を徹底解説
2026年1月、資産運用を考えている方にとって見逃せないニュースが飛び込んできました。財務省が発表した1月募集分の個人向け国債において、変動金利型10年満期(変動10年)の初回適用利率が1.39%に決定したのです。

これは前月12月の1.23%からさらに0.16%上昇した数値であり、数年前の超低金利時代を知る人からすれば驚くべき変化です。2025年12月に日本銀行が追加の政策金利引き上げを決定したことを受け、日本の金利市場は今、大きな転換点を迎えています。
「銀行に預けておくだけではもったいないけれど、株や投資信託は値動きが怖くて手が出せない」という投資初心者の方にとって、国が元本を保証してくれる個人向け国債は、まさに今が検討しどきの金融商品といえます。この記事では、最新の金利動向を踏まえ、なぜ今「変動10年」が注目されているのか、そしてどのように選べばよいのかを初心者向けに分かりやすく解説します。
個人向け国債の基本と2026年1月の募集条件を整理
投資をこれから始める方のために、まずは個人向け国債がどのような商品なのか整理しておきましょう。国債とは一言で言えば「国にお金を貸すこと」です。私たちが日本政府にお金を貸し、その対価として定期的に利子を受け取り、満期が来たら貸したお金(元本)が返ってくる仕組みです。
個人向け国債には大きく分けて3つのタイプがあります。
- 変動金利型10年満期(変動10年)半年ごとに適用利率が見直されるタイプです。市場金利が上がれば受け取れる利子も増えるため、インフレ(物価上昇)局面や金利上昇局面で非常に人気があります。
- 固定金利型5年満期(固定5年)購入した時の金利が5年後の満期まで変わらないタイプです。
- 固定金利型3年満期(固定3年)購入した時の金利が3年後の満期まで変わらない、最も期間が短いタイプです。
それでは、発表されたばかりの2026年1月募集分の発行条件を見てみましょう。
・変動10年:1.39%(前回1.23%)
・固定5年:1.59%(前回1.35%)
・固定3年:1.30%(前回1.10%)
ここで注目すべきは、全ての期間において金利が大幅に上昇している点です。特に「固定5年」の1.59%という数字は非常に高く感じられますが、今後のさらなる金利上昇を期待するなら「変動10年」の1.39%も非常に魅力的なスタートラインと言えます。
金利上昇局面で知っておきたい変動10年の仕組みとメリット
なぜ今、多くの投資家が「変動10年」に注目しているのでしょうか。その理由は、現在の日本が「金利のある世界」へと本格的に移行している最中だからです。
変動10年の利率は、以下の計算式で決まります。
適用利率 = 基準金利 X 0.66
この基準金利とは、主に「10年固定利付国債」の市場実勢金利を指します。つまり、世の中の金利が上がれば上がるほど、私たちが受け取れる利率も自動的に引き上げられる仕組みなのです。
ここで、実際に過去の変動10年(第158回債)を購入していた場合のシミュレーションを見てみましょう。100万円を購入したと仮定します。
・2023年6月〜12月:利率0.28%(受取利子:税引後1,116円)
・2024年12月〜2025年6月:利率0.65%(受取利子:税引後2,589円)
・2025年12月〜2026年6月:利率1.10%(受取利子:税引後4,382円)
発行当初は年間でもわずかな利子しか受け取れませんでしたが、わずか2年半で受け取れる利子は約4倍にまで増加しています。そして今回の2026年1月募集分は「最初から1.39%」でスタートします。今後もし日銀がさらに金利を上げれば、受取額は5,000円、6,000円と増えていく可能性があるのです。
また、個人向け国債には「最低保証金利」というルールがあります。どれだけ景気が悪くなっても金利が年0.05%を下回ることはありません。銀行の普通預金金利が非常に低かった時代でも、この最低保証があったおかげで、国債は「守りの資産」として重宝されてきました。
変動10年と固定5年どちらを選ぶべきか?判断のポイント
最新の条件を見ると、固定5年の金利(1.59%)が変動10年の金利(1.39%)を上回っています。これを見て「期間が短い固定5年の方が金利が高いなら、そっちの方が得じゃない?」と思う方もいるでしょう。ここでは、初心者の方が迷いがちな判断基準を解説します。
固定5年を選ぶメリット
今の高い金利(1.59%)を5年間確実にキープできる点です。もし今後、日本の景気が冷え込み、日銀が再び金利を下げるようなことになれば、固定金利を選んでいた人が勝ちとなります。5年以内に使う予定があるお金であれば、固定5年で確実に運用するのも手です。
変動10年を選ぶメリット
「これからはもっと金利が上がる」と考えるなら変動10年です。もし1年後、2年後に市場金利がさらに上昇し、国債の利率が2.0%を超えてきた場合、固定5年の人は1.59%のままですが、変動10年の人はその上昇の恩恵をフルに受けることができます。
投資初心者が失敗しないための考え方:分散投資
どちらが良いか正解を出すのはプロでも困難です。そこで提案したいのが、資金を分けて投資する方法です。例えば100万円を投資する場合、50万円を「高水準な固定5年」に、残り50万円を「将来の上昇に期待する変動10年」に振り分けるのです。
このように性質の違う商品を組み合わせることで、金利が上がっても下がっても、極端な損をすることなく、着実な資産形成が可能になります。
意外と知らない中途換金のルールと注意点
個人向け国債は非常に安全な資産ですが、銀行預金と全く同じ感覚でいると思わぬ落とし穴にはまることがあります。それが「中途換金」に関するルールです。
- 1年間は引き出せない個人向け国債は、発行から1年間を経過しないと、原則として換金(解約)することができません。つまり、半年後に急に現金が必要になっても、国債を売って現金に戻すことはできないのです。必ず「当面使う予定のない余裕資金」で始めることが鉄則です。
- 直近の利子が差し引かれる1年経てばいつでも1万円単位で中途換金が可能ですが、その際には「直近2回分の各利子(税引前)相当額 × 0.79685」が差し引かれます。イメージとしては、過去1年分に受け取った利子の大部分を返還するような形になります。元本自体が削られる「元本割れ」はありませんが、短期で解約してしまうと、手元に残る利益はほとんどなくなってしまいます。
- 金利の変動リスクこれは変動10年の場合に限りますが、金利は常に上がり続けるわけではありません。将来的に景気が後退すれば、適用利率が下がる可能性も十分にあります。「1.39%からスタートしたけれど、数年後には下がっていた」というシナリオも想定し、生活費を全て注ぎ込むようなことは避けるべきです。
投資を始める際は、まず「生活防衛費(生活費の3〜6ヶ月分)」を銀行の普通預金に確保し、その上で余ったお金を国債のような運用に回すというステップを忘れないでください。
まとめ:2026年の資産形成は個人向け国債を軸に考えよう
今回の内容をまとめます。
2026年1月募集の個人向け国債は、変動10年が1.39%、固定5年が1.59%と、非常に魅力的な水準まで金利が上昇しました。背景には日本銀行の金融政策の変更があり、日本が「金利のある時代」に突入したことを象徴しています。
特に変動10年は、半年ごとに金利が見直されるため、今後さらなる利上げが行われた際にもその恩恵を受けることができます。過去の推移を見ても、適用利率は着実に上昇しており、今から始めるメリットは大きいと言えるでしょう。
一方で、中途換金には1年間の制限があることや、解約時に利子相当額が差し引かれるといったルールも存在します。大切なのは、自分の資産を「すぐに使うお金」と「じっくり育てるお金」に分け、後者のポートフォリオの一部として国債を組み込むことです。
1万円から購入できる手軽さも個人向け国債の魅力です。まずは少額から、国の保証がある安心感を背景に、新しい時代の資産運用をスタートさせてみてはいかがでしょうか。

